経営破綻した格安旅行会社「てるみくらぶ」(東京都渋谷区)=破産手続き中=を巡る融資金詐取事件で、詐欺罪や破産法違反などに問われた同社社長、山田千賀子被告(68)に対し、東京地裁は20日、懲役6年(求刑・懲役8年)の実刑判決を言い渡した。河本雅也裁判長は「被害額は巨額に及び、大半が返済されていない」と非難した。 河本裁判長は、詐欺事件について「犯行の計画性や常習性は明白で、手口も巧妙」と指摘。「経営者としての責任は重大で、詐取金から個人的な利得を得ていないとしても、大きく酌むべき事情とは言えない」と述べた。破産手続きで現金を隠したとされる破産法違反事件については「自己中心的なものというほかない」とした。 この記事は有料記事です。 残り260文字(全文565文字)