編集部で入稿作業に追われていると、近くの席のアカザーのところにヘンテコな来訪者が現われた。何やらコント、もとい真剣なやり取りをしてるようだ。話が漏れ聞こえてくる。 「週アスのアカザーだな。君は我々に選ばれた。すぐに戦場へ向かうぞ」 「なんだ突然!?」と訝しむアカザー。 「私はエージェントG。世界の秩序をめぐる戦い“イングレス”には君が必要だ。来てもらうぞ」 あまりの怪しさに無視しようとするアカザーに衝撃が走る。「君に選択権はないのだ!」 いきなりアカザーが殴られた! ニヤニヤ、じゃなかった、ドキドキしながら2人のやり取りを書類の陰から見守っていると……。アカザーは受け取ったスマホで、なにやら“イングレス”なるアプリを起動しているようだ。 「緑と青のブロックが見えただろう。緑側が“エンライテンド(覚醒者)”、青側が“レジスタンス(抵抗勢力)”だ。2つの勢力が世界の未来をかけて戦っている。君に