関西電力は28日、定期検査で停止中の大飯原発3号機(福井県おおい町、出力118万キロワット)再稼働の前提となるストレステスト(耐性試験)の結果を経済産業省原子力安全・保安院に提出しました。全国の原発で初めてです。 関電・大飯3号機 ストレステストは、東京電力福島第1原発事故の後、欧州連合(EU)が地震や洪水といった自然災害などに対して原発が耐えられるかを示す「安全裕度」を調べるとして始めたのを受けて日本でも実施が決まりました。停止中の原発を対象とした1次評価と、福島第1および福島第2合わせた10基を除く44基を対象にした2次評価があります。 関電が提出したのは1次評価の結果で、想定を超える地震や津波に対して安全上重要な施設・機器等は十分な裕度を有していると結論。福島第1原発事故の後に実施した「緊急安全対策」の結果、安全裕度は地震に対しては700ガル(ガルは加速度の単位)の1・8倍の1260