資料を見せて一方的に話すだけになりがちなプレゼンテーションを、参加者との議論を深める場にするソフト「ボーダレスキャンバス」を東京大学が開発。同大大学院の学生9人が参加した模擬授業で5日、システムを公開した。聞き手もパソコンを持って発表資料を共有し、気になった言葉に線を引いたり、分からない場所にクエスチョンマークを書き込む。書き込んだ内容は発表者も含めて全員が見られる。 従来のプレゼンテーションは、前後のスライドの関係性が分かりにくかったり、理解する前に次に進んでしまうことがある。「ボーダレスキャンバス」では、聞き手は手元のパソコンで資料を見られるため、振り返って前のスライドに疑問点を書き込んだり、先のスライドに印をつけることができる。発表者も、聞き手が関心を持っている点が分かる。タブレット型パソコンを使う場合は専用ペンで書くが、マウスでも使える。同大の栗原一貴・特任助教が大学院時代から開発