なか卯が2014年2月12日から「牛すき丼」の販売を開始した。この商品は従来の「和風牛丼」に代わる新しいレギュラーメニューとして発売され、1974年の創業から続いたなか卯の牛丼(実はすき家よりも歴史は古い)はメニューから消えることになる。 和風牛丼は同チェーンの丼メニューの売り上げの約3割を占め、親子丼とともに一番人気の商品。それをあえて止め、牛すき丼で勝負をかける背景には、吉野家、松屋、すき家の“牛丼御三家”とは異なる方向性を明確に打ち出す意味がある。 「価格は並盛りで290円から350円に上がりますが、安さではなくこの価格帯でも満足していただけるものを提供したい」(なか卯の親会社、ゼンショーホールディングス広報室の廣谷直也マネジャー)。 その言葉通り、牛すき丼は焼き豆腐、白ネギ、白滝、エリンギと具材の種類が増え、牛肉の量も増えている。「これまでの牛丼に比べて具材が増え、三つ葉をトッピン