自由度の高い映像表現を可能にするためには、ダイナミックレンジが広く、色の再現域も広い状態で撮影を行う必要があります。S-Logを使用した撮影は、自由度の高い映像表現を可能にします。S-Log撮影方法からグレーディング(撮影後の映像加工)までの流れと、さまざまな映像表現を説明します。 カラーグレーディングで映像の印象は変化する はじめに、この映像をご覧ください。カラーグレーディング次第でいかに映像の印象が変わるか確認できます。 ご覧いただいた映像はS-Logで撮影したものです。 Logというのは元来、映画フィルムのデジタイズに使われた技術で、それがデジタルデータを使用する映画の撮影でも使われるようになりました。 S-Logとは、ソニーが設計したLogカーブであり、センサーが捉える情報をより多く記録したガンマカーブの一種です。撮影後にカラーグレーディングを行うことを前提としており、ガンマカーブ