[要約] キュウリ果実を切断すると、維管束から渋い液が滲出する。渋味成分(アク)の主体はギ酸である。果実のツル側の先端部分(ヘタ)を切断し、残った部分(実)と切り口同士をこすりあわせると、果実中の維管束液の量が減少し、果実の渋味を低減できる。 [キーワード] キュウリ、ギ酸、渋味、維管束、アク抜き、食味改善 [担当]野菜茶研・野菜・茶の食味食感・安全性研究チーム [代表連絡先]電話059-268-4101 [区分]野菜茶業・野菜品質・機能性、食品 [分類]研究・参考 [背景・ねらい] キュウリ果実のヘタ(果実のツル側の先端部分)を切断し、実(残った果実部分)と切り口同士をこすりあわせるとアクがとれるという伝承があるが、真偽は定かではなかった。そこで、アクの原因物質を解明し、アク抜きのメカニズムを明らかにする。 [成果の内容・特徴] キュウリ果実を輪切りにすると、果皮近傍の維管束から液が