新潟5区で出馬した民主党の田中真紀子文科相が、自民党前職の長島忠美氏に選挙区で敗北することが確実になった。田中氏は田中角栄元首相の長女で、平成5年の初当選以来、連続6回当選していたが、初めて選挙区で敗退する見通し。後援会組織の弱体化や支持者の高齢化もあり角栄氏以来の地盤を崩された。 田中氏は10月の内閣改造で文科相として入閣。来春開学予定の3大学をいったん「不認可」とした問題などで批判を浴びていた。 これまで、田中氏は抜群の知名度と「凡人、軍人、変人」などの「真紀子節」で話題を提供してきた。自民党時代、小泉純一郎内閣の外相として外務省を「伏魔殿」と攻撃する一方で数々のトラブルを起こし、更迭された経緯もある。 14年に秘書給与問題で議員辞職したものの、15年の衆院選で返り咲き、21年に民主党入りしていた。