AI(人工知能)の進化が多方面で話題となる中、人事分野にも応用して「HRテクノロジー」の可能性を拡大しようとする動きが注目されています。とは言え人事担当者の中には、「人工知能に関する理解が不足している」「人事の現場でどのように対応すればいいのかわからない」などと、不安を感じている人も少なくないでしょう。人工知能研究の第一人者である、東京大学大学院 特任准教授の松尾豊先生は、「日本はこの分野で圧倒的に遅れている」「人事が変わらなければ世界で勝つことはできない」と警鐘を鳴らします。人事とHRテクノロジー、そして人工知能の「現在地」を、私たちはどのように理解するべきなのか。松尾先生に詳しいお話をうかがいました。 松尾 豊さん東京大学大学院 特任准教授まつお・ゆたか/東京大学工学部電子情報工学科卒業。2002年に同大学院博士課程修了、博士(工学)。同年より産業技術総合研究所研究員を務める。スタンフ