企業の経営支援やコンサルティング、M&A実行支援などを行っている経営共創基盤のCEO冨山和彦氏。地方のバス会社も経営している立場から、「SELF TURN」の可能性や地方企業で経営に携わることの意義などを語っていただきました。かつて産業再生機構を率いていた鋭い舌鋒が、日本の大企業の現況も浮き彫りにします。 終身雇用・年功序列制の働き方に未来はない 小城:地方の中小企業にはあまりにも経営的な人材が少ない。それをなんとかしようというのが「SELF TURNプロジェクト」であるわけです。人材の供給源は東京に沢山あるはずですが、調べてみると不活性度が高い。これまでUターンやIターンがさんざん言われ、地方創生や地域活性化も叫ばれてきました。でも、ほとんど動いていません。それを深く掘り下げるために、「SELF TURN」というコンセプトを出しました。冨山さんはいろいろな大企業のビジネスパーソンと接点が