ご無沙汰しています。 NYから帰国しました。 ようやく生活も慣れてきたところで 「ぼくは見ておこう」を再開しますね。 お時間のある方は再びおつきあいください。 再開第1回は、9・11同時テロで人生が変わった ひとりのジャーナリストの物語です。 このコラムが掲載されるのは アメリカの新しい大統領が決まる頃だろう。 今回の大統領選は、アメリカにとって かつてないほど大きな意味を持つ。 もし黒人初の大統領が誕生すれば 言うまでもなく新しい歴史の1ページが 開かれることになる。 ただ、どちらがなろうとも 世界が期待することはさほど変わらない。 9・11同時多発テロの後遺症に揺れ続けた超大国に 深呼吸させ、自分の立ち位置を再確認させることが 最も大事な仕事のひとつになるだろう。 あの日から7年、 失われなくてもいいはずの命が奪われ、 多くの人生が変更を余儀なくされた。 ひとりのジャーナリストの死をめ