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入管・難民問題

国外退去処分になった外国人の入国管理施設での扱いが注目を集めています。難⺠に厳しいと言われる日本。人権は守られている︖

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クルド人が入管法案反対 難民申請3回で送還対象「人生終わる」

「日本にいたい」「たすけて」と書かれたボードを掲げ、記者会見に臨むクルド人ら=埼玉県川口市で2021年4月18日午後2時50分、金志尚撮影
「日本にいたい」「たすけて」と書かれたボードを掲げ、記者会見に臨むクルド人ら=埼玉県川口市で2021年4月18日午後2時50分、金志尚撮影

 政府が今国会に提出した入管法改正案に反対するため、埼玉県川口市で暮らすクルド人ら約80人が18日、同市内で記者会見した。現状は難民申請中であれば送還は停止されるが、改正案では3回目以上の申請者を強制送還の対象にしている。この日は、すでに3回以上難民申請し、送還される可能性が非常に高い人も多く参加し「帰ったら弾圧される恐れがある。私たちを助けてほしい」と切実な思いを訴えた。

 この日の会見は、日本クルド文化協会や、難民申請者の支援を長年続けている大橋毅弁護士が開いた。クルド人は独自の言語と文化を持ち、「国を持たない最大の民族」と呼ばれる。トルコやイラク、シリアなどに、国境をまたいで約3000万人が暮らしているとされるが、各国では少数派で、差別や弾圧の対象になってきた。川口市には日本有数のクルド人コミュニティーがあり、大半がトルコ系だ。在留資格を持たず、難民申請している人が多いが、日本政府はこれまで一度も難民として認定したことはない。

 「トルコにいたときの記憶は一切ありません。…

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