「遅くて使いものにならない」という光回線への声、定額制も限界か
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/watcher/14/334361/110800954/
ヤマダ電機で口車に乗せられ「Yahoo! BB 光 with フレッツ」を契約して数年。
引越先のマンションに行ったら速度が出なかったので改善策を模索した記録。
NTTのフレッツ網内にあるPPPoEの終端装置の輻輳が原因で、IPoE方式に切り替えすれば改善するらしい。
ソフトバンクでは光BBユニットをレンタルしていればIPoE方式に接続変更ができるらしい。
無線LAN利用のため光BBユニットのレンタルをしていたので、変更を申し込みしたら数日で変更完了の連絡が来た。
10Mbps→27Mbpsくらいだったかな?
前の記録を取り忘れていたけど、体感的には早くなった気がした。
次に転用も申し込んでみた。
E-WMTA2.2と2.3があり、2.3が新しい機種で5GHzの無線LANも利用できるようになる。
交換手数料やレンタル料金も変わらなかったので早速交換を申込、5GHzで接続してみる。
27Mbps→75Mbps!
大学進学を諦めた増田です。(何人かにコメントをもらったので、お礼と返信は下で。)
https://anond.hatelabo.jp/20171108152221
貧乏子沢山の長男です。この前、弟たちの学費のために、大学進学を諦めることになりそうって日記を書いた。
それなりの進学校に通っていて、大学進学を目指して学費を貯めていたけど、自分が高卒で働かないと弟たちが高校に行けないと言われた。その件でずっと親と揉めてて、学校でも居場所がない気がして辛かった。
そしたら昨日、二番目と三番目の弟が、高校には行かないと言い出した。中卒で芸人になるって言ってる。
これは自分と親が気をつけないといけなかったんだけど、狭い家だし口論は丸聞こえ。多分、それを聞いたからだろうな。
確かに弟たちは、勉強はあまり得意じゃないし自分と違って明るい人気者タイプだけど、芸人になるなんて聞いた事なかった。親は高校は出したいらしい(そりゃそう)。弟たちがどれくらい本気なのかわからないけど、一瞬で、自分の中で計算が働いて、2人が高校進学を諦めてくれたら自分は大学に行けるかもって、そんな事を思ってしまった。なんか本当、自分は自分の事ばっかだ。
以下返信
https://anond.hatelabo.jp/20171108152221
そうだね。でも当たり前だけど、ちゃんと育ててもらったとは思ってる。恩もあるよ。子どもたちのために、朝から晩まで働いてくれてる。
https://anond.hatelabo.jp/20171108152959
貯金はあるけど、自活できるほどじゃないです。
https://anond.hatelabo.jp/20171108153707
https://anond.hatelabo.jp/20171108160634
ジョブズの話は担任にもされたので、ちょっとびっくりしてしまった。建設的な意見をもらって嬉しかった。
でもね、正直ジョブズを引き合いに出されても困ってしまう。あの人は全世界の上位5%に入るくらい優秀な人だよね。そのくらい優秀だったから、学歴がなくても成功できた。
多くの人はそこまで優秀じゃないから、学歴なんかで武装するんだよね。自分も多くの人側だよ。
「今のあなたはシリアの難民に比べたらまだましな条件、環境を得ている。
あきらめるのはまだ早い。日本男児(女児)なら貧困に負けず自分の道を切り開いてほしい。」
そうだね。でもシリア難民と比べられてもって正直思ってしまうんだ。自分は日本の大学で、19歳とか20歳で大学生になりたかった。我儘だよね。
海外の大学に行くとしても、(弟2人が本当に高校を諦めない限り)10年以上先だと思う。ドイツ語もプログラミングも良さそうだなとは思った。でも、自分が進みたい道はそっちじゃなかった。逆転できる道っていうのは、やっぱり限られてしまうんだなと思った。
ちゃんとした意見をいただいたのに、否定的なことばかりですみません。今は何を言われても、でもでもって思ってしまうんだと思う。もう少し前向きになれる時がきたら、あなたの増田を何度も読み返すと思います。親身になってくれてありがとうございました。
https://anond.hatelabo.jp/20171110174442
ありがとう。学校の先生にも相談して、もう少しもがいてみたいと思う。
弟2人の進路は、自分も、本当言えば、高校は卒業したほうがいいと思う。多分、自分は今、思い描いていた理想の大学〜就職コース(文系国立、新卒で就活、某企業(行きたい業界、会社があった)に就職)からハズれてしまうことに、スネているのかもしれない。子供っぽい。
街の中華屋が好きだ。素朴な感じが好き。好きなメニューは炒飯とラーメン。どの中華屋でもまずはこれを食べる。炒飯うまい。ご飯がしっとりほっこりしている炒飯もあれば、パラパラした炒飯もある。ラーメン、いや、中華そばと言った方が美味しそうに感じるのは俺だけだろうか。中華そばは中華屋独特の出汁でうまい。このスープは炒飯のお供でも出てくる。炒飯のスープってなんであんなに美味いんだろう。中華そばに入っているナルト、小さな海苔、シナチク、メンマじゃなくてシナチクという響きがいい。ネギ、チャーシュー、小松菜、もしくはほうれん草、どれも素朴で中華そばには欠かせない。夜中は中華そばが食べたい。小さな灯りで夜中に営業している中華屋のラーメンが食べたい。
サイボウズの社長が「日本のジェンダーギャップ指数は最低記録を更新」と文句を言っているが、そもそもジェンダーギャップ指数において、日本は女性の管理職比率が大きく遅れている。
サイボウズの社長は、別記事で「性別を理由に管理職に引き上げることはない」と言っており、実際、サイボウズの取締役には女性はいない。執行役員含めても2/12。他の幹部クラスの登用率はわかないが、同社がジェンダーギャップ改善に社会的に役立っているかは不明というブーメラン。
力をつけてやり返すっていう発想が出ないんじゃないですかね、俺のようにね。努力して失敗して時間を無駄にするのが怖いから何もしないなんて、小学生ですらこんな言い訳は言いませんよね。
若返り好きなのは方針だから、良し悪しはいいとして、ベテラン差し置いて、
未経験の若手マネージャばかりになると何がおきるのか想像できないのは、情けない。
ベテランが冷遇されるのをまじかでみている若手が、どんどん白けてくる。
何か問題が起きれば、現場の担当者のせいって会話をマネージャ間だけで、こそこそ
やってるけど、そういう会話って、漏れ伝わってくる。
自分で何も判断できないから、必ず、どこかの誰かが悪いって論調に、わかてと呼ばれるマネージャが
発言すると、あ~って、白けてしまう感情は人間だから止められない。
そして人事は、年上の部下とのコミュニケーション研修を、(たぶん)外部コンサルに高い金払って
ざるそばが食べたい。
ネギとわさびをどっさり入れたつゆにたぷたぷ浸して、ざるに張り付いてるのを一本ずつちまちま剥がして食べたい。
海苔と大葉の天ぷらの、衣が玉になってる先のとこをちょっとだけ生姜を溶いたつゆにつけてぱりぱり食べたい。
『「意味が分からなかった!駄作!」としか言わない奴』が『リアルの友人とバーベキュー』して楽しめるコミュニケーション能力あるわけないだろ
哲学的だったり、最後にあーそういうことか!って分かるような感じの
案の定登場人物の台詞や表情の意味、作中の演出の意図を読み取れずに
「俺は馬鹿だから理解できなかった」「言葉が難しくてよく分からなかった」「専門用語の説明がなくて不親切」「小声でぼそぼそ喋ってるシーンが多くて重要な台詞と思われるものも聞き取れなかった」
ただ「意味が分からなかった!駄作!」としか言わない奴はなんなのか
あんな調子ではほぼ全ての作品で「イミフ!」「どゆこと??」「わかんね!」「つまんね!」となってしまうのではないだろうか
リアルの友人とバーベキューしたり路線図を見つめている方がああいった人たちには有意義ではないのか
「分からなかった……」と落ち込むのではなく、2ch(5ch)、まとめサイトの※欄、ツイッター、増田などで「あれは意味不明だからつまらない!」と人に見えるように攻撃するのはなぜか
あのシーンって伏線だよな!という会話に「気のせい!偶然!大したシーンじゃない!作者は何も考えてない!」と割り込んで何の意図もないことにしようとするのはなぜか
そんなことないっすよー
今朝、何度も雑用の命令いいやがってこのやろうとは思いましたが、でも俺が悪いということは分かってますよ。仕事の覚えが悪いし、周りを見ていないし、きっと(僕はそんな気はないのですが)僕の偉ぶった態度が貴方を(あるいはみんなを)苛つかせているんだろうなーとは思うんです。
運動不足で腹が出てきたから筋トレ始めたんだけどいざ色々やってみたら「そんなんじゃ筋肥大しない」とか「トレーニングメニュー見直せ」とか本格的な人たちが超うるさい。
こっちゃマイナス10をプラス10にしたいだけなのに「筋トレ」という名前からプラス50を目指してる人だと思われてしまう。
別に日頃の運動不足を解消してシュッとした見た目になれればそれでいいんだよ。ゴリゴリの筋肉をつけたいわけじゃない。細マッチョすらどうでもいい。
もうネタとしては古いのかもしれないがiosがバージョンアップしてから一部のアプリが使えなくなった。32bitで作られたアプリがすべて切り捨てられたそうだがいくらなんでも酷すぎる。もう高価なアプリを買うのはやめようと思う。
有名な観光地である豫園(よえん)近くを歩いていると、後ろを歩く友達が誰かに話しかけれれたようで、立ち止まっている。
横には20代と思しき中国人の女性。スマホを渡しながら「写真を撮ってくれ」と頼んでいるようだった。
話しかけられた友達のことを「若い女性に頼まれたんだから撮ってやれよ(笑」とからかいながら様子を見ていると、写真を撮られ終わった女性が「あなたたちの写真も取りましょうか?」と聞いてきた。それも英語で。
シャイな友達は「いいです、いいです。ノーサンキュー」と断ってしまったが、自分は(まぁこういうときはお互い様だ)と思いながら、自分のスマホを渡して写真を撮ってもらった。
あとになって考えれば、これがすべての始まりだった。
「写真撮って」をきっかけにして、相手の中国人女性が英語で色々話しかけてくる。
聞けば職業は幼稚園の先生で、2年前から上海に住んでいるという。日本語はちょっとだけ勉強したことがあり、この前の夏にはクルーズ船で福岡に行ってきたとか。
今度はこちらに質問してきて、いつから上海にいるのか、何日間いるのか、今日はどこに行くのか、どこどこ(上海の有名スポット)には行ったのか、などなど色々聞いてくる。
私のほうが英語が得意なので(そう、中国人女性との会話は英語で行われている)、相手の質問に答えつつ、友達との間に入って通訳っぽいこともしながら、5分ぐらいは路上で立ち止まって話していただろうか、さり気なく女性が「お茶は好きですか」と聞いてきた。
「ええ、お茶は好きです」
そう、私は中国茶&台湾茶が好きだ。大学生のころには、毎月のように横浜中華街の馴染みの台湾系茶屋に通っては、いろいろなお茶を買いつつお店のご主人の講義(?)を聞いたりもした。今でも台湾に行けば、台湾茶を大量に買ってしまう。そんなお茶好きと知ってか知らずか、相手がお茶の話を振ってきたので、私はすっかり警戒心が薄れてしまった。
「この近くで、年に一度の茶道(ティー・セレモニー)をやっているのですが、一緒に見に行きませんか?」
うん、見てみたい。それが、その時の正直な気持ち&答えだった。
ティー・セレモニーとは、なんだか仰々しい動きをしながら中国茶を淹れるパフォーマンスで、いわゆる「ザ・観光客向け」のショーなのだが、実は一度も見たことがなかった。それは、私自身がひねくれた性格(あんなもんは観光客向けの見世物だ!)だからわざわざ見ようとは思わなかったし、今までに日本や台湾で行ったお茶屋さんが本気の真面目な(?)お店でそういうショーをやっていなかったこともある。
しかし、この時ばかりは、どういうわけか、暇つぶしというか見世物として、そういうのを見てみるのも悪くないなと思ってしまったのだった。
「じゃぁ、一緒に行きましょう」というわけで、女性に連れられて(今思えば”釣られて”だ)上海の街中を歩いて行く。
歩きながらも女性は、こちらの年齢やら職業やらホテルの場所やら、なんやらいろいろと聞いてくる。私は他人からプライベートなことを根掘り葉掘り聞かれるのが嫌な性格なので、多少は誤魔化しながら適当に答えていると、今度は干支やら星座なんか聞いてくる。てか、干支はともかく星座の英語名なんて知らんがな!このお姉さん、英語力はかなりのものだった。
まぁそんな訳で、移動中もずっとしゃべりながら5分ほど歩いただろか、着いたのは(連れてこられたのは)裏通りにある間口の狭い古道具屋?お茶屋?のようなお店。
お姉さんは、店頭に立っていた赤い民族衣装を着た老女に「ティー・セレモニーはやっていますか」と話しかけ(いま思い出したが、英語で話しかけていた。老女は英語はチンプンカンプンのはずなのに)、そのまま我々を店内へと導く。
店の奥には、壁にやいかにも中国っぽい書や絵が飾ってあり、一通りの茶道の道具(茶葉やらお椀やら急須やら薬缶やら)が小さめのテーブルの上に置かれ、その周りを囲むように椅子が5脚ほど並んでいる。
ここでもまた世間話のようなものが交わされ、茶屋の赤い民族衣装を着た老女は「ティー・マスターの先生」だと紹介される。
ティーマスターの老女が中国語で話し、それをお姉さんが英語に訳し、我々がそれを拝聴するという翻訳リレーのティーセレモニーが始まった。
最初は茶道の歴史やらウンチクやらを語っていたのだが、おもむろに老女が”メニュー表”を出してきた。
内心で「あーやっぱり金とるのか」と思った。ここまで一切お金の話は出ていないが、こちらはなんとなくタダで見れるものだと思い込んでいた節がある。
しかしまぁ向こうも商売なわけだし、中国人がタダでわざわざショーを見せてくれるとも思えない。まぁそれ相応の金額であれば払っても仕方ないかと気を取り直して、メニュー表を見てみる。
メニュー表といっても、白黒印刷のちゃっちいものではない。それなりの厚紙にカラー印刷され、製本されている。背景には、茶器や茶葉の写真が印刷されており、まるでどこか高級料理店のメニューのようだ。おまけに、すべて英語表記。
老女がメニューの1&2ページ目を開き、お姉さんがメニューの一部を指して話しかけてくる。「この料金だけどいいですか?」
お姉さんの指の先、2ページ目の中ほどには「RMB48 / kind / person」とある。(RMBは人民元の英語表記)
一人48元。日本円だと約1,000円だ。高いとも言えず、かといって納得もできない、絶妙な値段だ。
普段はお金にうるさい私も、この時ばかりは、納得はしていないけどこの値段なら仕方ないという感じで「ああ、構いません。OK」と受けてしまった。
しかし、はて、見開きページの左下には”ルームチャージが20元”やら”テーブルチャージが30元”やら、なんやら書いてあるのだが、この説明はなし。
すっかり警戒心が薄れていた私は、(取り立てて説明しないということは、きっとこの表記は関係ないのだろう)と思い込んでしまった。
また、2ページ目のタイトルが「1.高麗人参茶」で、2番以降の続きがあることを思わせる表記だったが、メニュー表は老女が持ったままページをめくるでもなく閉じてしまったので、その先は見ていない。
そんなこんなで、ティーセレモニーが始まった。が、茶道の詳細は割愛する。
パフォーマンス自体は面白かった。合計で6種類のお茶を飲んで、それぞれの茶葉の解説。その間に、金運を呼び寄せる(?)ガマガエルの置物を撫でたり、お茶の淹れ方を教わったり、内容自体は悪くなかったともう。
パフォーマンスが終わると、老女が、先ほどとは別のメニュー表を出してきて、茶葉のお土産はいかが?と売り込んできた。
値段を見て、私は「むむむ、、、これはボッタクリやな」と思った。
ジャスミン茶やら鉄観音やら10種類ほどの茶葉が載っており、それぞれ大・中・小と3種類のサイズが有るようだが、小サイズの一番安いやつでも380元、なんと7,600円もする!
普段から飲む中国茶は100g 1000円もあれば十分、と思っている私の味覚&金銭感覚からすれば、これは完全に予算オーバーだ。
いや、もちろん超一級品の茶葉には驚くほどの高値がつくこともあるだろうが、私の感覚ではナシだ。それに、いま飲んだやつにそこまでの価値があるとも思えない。
「わー、美味しいお茶だった。私はお土産に少し買っていくわ」というお姉さんに影響されたのか、財布を取り出して買おうかどうか迷っている友達に小声て「買うのやめとけ、高すぎ」と耳打ちする。
お姉さん、こちらの戸惑う様子に気づいたのか「ああ、いいのよ、買う買わないは自由だから。私は買うわ。んで、あなたはどうする?」とあくまで買う雰囲気を作り出そうとする。
なんか嫌な流れになってきなたなぁーと思いつつ、「悪いけど、やめとくよ。最近は紅茶にハマっててねぇ、まだまだ在庫がいっぱいあるから」と半分本当・半分ハッタリの話をしてお土産購入は断った。
なんか早く帰りたいなぁと思っていると、店の老女、もといババアが勘定書を持ってきた。
おい、1,280元って、日本円でざっくり2万5千円だぞ。本気か、こいつら。
一瞬にして頭に血が上った私は、思わず「これちょっと高すぎない?」と文句を垂れる。
いわく、お茶1種類1人あたり48元で、3人で6種類飲んだから
48元 × 3人 × 6種類 = 900元 だという。(実際には48元より高いお茶もあったので、大雑把な計算で)
そこに、客引き女のお土産代が加算されて、締めて1,280元だという。
金額にピンときていないのか、財布を取り出して札を数えようとしている友達の動きを慌てて止めて、スマホの電卓アプリで日本円に換算した結果を見せて「高すぎだろ、こりゃ」とキレ気味にいう俺。
敵に向き直って「最初のメニュー表をもう一度見せてくれ」という俺。
奥から取り出されたメニューには、確かに”それぞれの茶葉のページに”「RMB48 / kind / person」、つまり「茶葉1種類当たり お一人様48元」とある。
あーそういうことね、このおちょこ口一杯にも満たないお茶一つに約1,000円を課金し、それが6種類だから6,000円だと。
あーそうですか、確かに書いてありますね、はい、そうですか、って納得できる訳がない。
「こんなの高すぎだろ」
「いや、ティーマスターの先生がこれだけやってくれたんだから、決して高くはない」
「日本でもこんな高くねぇぞ」
「茶道のパフォーマンスを受けたのは認めるが、この価格には納得できん」
「お茶一杯の値段は高いかもしれないが、ここ上海では、急須にお湯を継ぎ足しながら何倍もお茶を飲んで、何時間もおしゃべりできるシステムなのです。ほら、メニュー表のここにも書いてあるでしょ」(確かに英語でそう書いてある)
「そんなこと言ったって、こちとら、メニュー表の1&2ページ目しか見せられてないし、そこにある『一人48元』だけ払えばいいのかと思っていた」
とかなんとか、英語で喚き散らして少し興奮が収まった俺は、勘定書を手に取って冷静に考えてみる。
合計金額は2万5千円だが、そこには客引き女のお茶代とお土産代も含まれている。純粋に我々が払うべきは、相手の言い値では1万2千円、一人あたり6千円だ。
さて、この茶道パフォーマンスにそれだけの価値があるだろうか?いや、ない。払いたくない。だからといって、払わなくて済むわけでもない。
俺は手を顎に当て、少し考えながら、黙り込む。
客引き女が何か話しかけてきたようだが、怒りのあまり全然気づかなかった。
しばらくすると、敵も「面倒くせえ客だな」と思ったのか「じゃあ、いくなら払うのか」と態度を軟化させた。
なーんだ、やっぱりボッタクってる意識があるんじゃねぇか(笑
ここはあくまで、当初の理解どおり「一人48元」で押し通そうと、「3人分で150元なら払う」と言ったつもりが、相手は「1人あたり150元」と誤解したようで、「ならそれで構わない」ということになった。
横でポカーンとしていた友達に、小声で「悪いけど100元払ってくんない?」と言って、財布から100元札を取り出してもらう。
この時、財布の中に、100元札が2〜3枚と、日本円で1万円札が2枚、さらにパスポートまで入っているのが丸見えだったので、財布をさっさと仕舞わせる。
「んじゃ2人分で100元ね」
「え、いや、1人150元でしょ」
「いやいや、だから、最初から言っているとおり、1人48元だと思っていたの。だから、細かい端数は無視して、2人で100元!」
これには、さすがの店のババアも客引き女も怒ったらしく「そんなの少なすぎよ!」とかなんとか言っている。
「そんなのってあり?もう、まったく。せめて部屋代としてもう100元出しなさいよ」
(あーあ、面倒くせえなぁ。でも、あと100元でケリがつくなら)と思ってもう100元を出した。締めて200元のお支払だ。
この期に及んでも、客引き女は演技(?)を止めないらしく、
「あなた達が200元しか払わないなら、残りの分は私が全部払うわ」といって、本当に財布から100元札を取り出して払っている。
疑い深い私は、この光景を黙ってボーっと見ながら、頭の中は「なんだ見せ金か。払うふりして、あとで取り戻すんだろうな。わざわざこんな演技しなくても。」と冷めていた。
でも、この見せ金に釣られて、やっぱりお金を払ってしまう人もいるんだろうなと思った。
まぁ、兎にも角にも、支払いを終えて、そそくさと店を後にする。
客引き女は相変わらず話しかけてきたが、もう俺は怒りと情けなさとで、会話する気力もなかった。
「この後はどうするの?豫園を観光?」とかうるさいので、とにかく客引き女と離れたかった俺は「いや、ホテルに戻るよ。だから地下鉄の駅まで。」と言った。
本当は歩いて帰れる距離のホテルだったのだが、一緒に歩く友達に「余計なこと言うなよ!」と目配せしながら、「地下鉄でホテルまで戻る」と言い、客引き女とは駅前で別れた。
さて、結果的に2人で200元。1人あたり2000円弱の被害額(?)で済みましたが、百歩譲っても適正価値は半分の1000円ぐらいだろうと思っています。
ネットで検索すると、同様の被害例がこれでもかと出てきます。引っ掛けのパターンとしては、典型的な手口なのでしょう。
それは、相手が片言の日本語ではなく、英語でベラベラ話しかけてきたことも大きく影響していると思います。
ネイティブ日本人の私達にとって、片言の日本語にはとても違和感や警戒心を覚えることでしょう。しかし、相手が流暢な英語を話すとなると、日頃の英語コンプレックスも相まって、相手が対等もしくは上等の立場にすら覚えてしまいます。
もしかしたら、このボッタクリ集団の元締めは、そういった日本人の英語コンプレックスを付け入るために、あえて日本語を使わず、英語で商売をしているのかもしれません。
・英語が完全に理解できなくても、とりあえず「OK」と言ってしまう日本人(なまじっか少しは分かる言葉だけに、タチが悪い)
・英語で書かれたメニュー表をよくよく見てみれば確かにそう書いてあるので、仕方ないかと思ってしまう
・もし不満があったとしても、英語では言いたいことも言えずに、泣き寝入りするしかない
日本の振り込め詐欺のように、ある程度マニュアル化&パッケージ化されているのかも。
写真を撮ってくれと頼まれること、また旅行者同士で世間話や情報交換をする、それ自体はとても楽しいことです。
また、善意の現地民がおすすめの観光地に連れて行ってくれることも、本当にあるのかもしれません。(滅多にないからこそ、メディアが美談として取り上げる?)
・お茶屋に連れてこられた時点で「このお店は大丈夫なのか?」と、自分で立ち止まって考えなかったこと
・メニュー表を見せられた時点で、「総額はいくらなのか?」と相手に確認しなかったこと
要するに、自分自身でよく考えて、納得してから行動する、という基本原則を疎かにしてしまったことが、今回の失敗につながってしまったのでしょう。
がとっさにできなかったことです。
私の場合、スマートフォンをネックストラップで首からぶら下げていたのに、いざパニックになっていまうとスマホのことなどすっかり忘れてしましました。
今回の場合は、まぁしょうがねぇかーという感じで、いい勉強になったと思っています。
これが下手にマッサージ店とかに連れていかれたら、それこそ身ぐるみ剥がされていたかもしれませんし、被害額も少なく済んだと思って諦めつつあります。
同様に被害にあう方が一人でも減ることを願うばかりです。