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2024-11-08

草津の件、未だに謝らない・謝ったフリをするエリートたち

これが大学教授とか務めてんだよね(隠岐さや香先生北村紗衣先生など)。

逆の思想ならすぐにクビになるのに、リベラル無罪も甚だしい。

どっちが強者なんだよまったくね。

2024-10-16

日本社会学会の100周年記念シンポジウムの登壇者に上野千鶴子

記念じゃなくて、毎年やるシンポジウムのほうでは、討論者に隠岐さや香

https://jss-sociology.org/other/20240809post-16573/#s100

Xばっかりみてると、この二人はある種の表象で私も批判的にみてしまうわけですが、やっぱ社会学まわりでは、まだまだスターなんだなって。特に上野さん。

社会学界隈に思想がバレないように気をつけなくっちゃ。

2024-07-24

戦国大名黒人奴隷を求めた」説、ロックリーさんの捏造ではない

追記をはじめに書くべきとのブコメがありましたので修正しました。

追記

○増補新版しか弥助の記載がないってコメントあるけどそうなの?そもそもロックリーの本の方が先にでているらしいし、頑張ってこんな微妙ウソつくのはどうなんだ。/そもそも記載は本当でも南蛮人から買うしかない

○弥助の事書かれて無い2017年大航海時代日本人奴隷持ってるけど、2021年発行増補新版の間で何かに目覚めたんかな?17年版は序章の改宗ユダヤ人異端狩りを逃れて日本へ逃げ込む所なんか凄い面白い本なんだけど

増補版しか手元にないせいでわからなかった

そしたらロックリー先生初出、岡・ソウザ先生がそれを取り入れた可能性もあるのか

そしてそれを取り込んでしまったせいで目茶苦茶な記載になったのかも

追記2

先生著作ミスについてコメントしていた。

肥後に弥助の妻子がいたと読み取れる件について)

○その部分は、校正の最終段階で、段落を丸ごと削除した際に残ってしまったミスです。2021年再版刊行時にすでに修正済みです。アカデミアの方であれば、そういったことが生じることはご存知ではないでしょうか?それに、弥介の話は前段落で終わっているのは、文章を読めば理解できるところです。

○なおkindleは初版以降の修正は反映されないことが確認されたため、本日中央公論新社協議の上、Amazon修正依頼しました。来週には修正される予定です。本日大規模重版かかりましたので、同じ頁の数字の誤字も修正されます。ご指摘、どうもありがとうございました。

(後掲岡先生のXより)

アカデミアでは段落丸々削除する程度のミスは当然に生じうるか問題なし、またこれを弥助の話と取るのは読解力の問題、とのようだ。

弥助の話をしている流れで肥後の妻子の話を続けているのだから普通の読解力だと弥助の話と受け取ると思うのだが。アカデミアの方々の高度な読解力は凄いね

また、私なら、まずミスしてしまった本を読んでしまった読者に謝罪するけどアカデミアの流儀は分かんないね

なお、「廿」については修正されていそうだが、「器量すくやか」の誤読(?)についてはコメントされていなかった。

本論

戦国大名黒人奴隷を求めた」説、ロックリーさんの捏造ではない

かもしれない。

アサクリの弥助問題から派生して、日本大学准教授ロックリー先生が、「戦国大名黒人奴隷を欲していた」とデマを流している、との言説がある。

しかし、これはロックリー先生デマではないのではないか、との意見がX上で交わされているので、ロックリー先生名誉のためにまとめておこうと思う。(リンクが多くなりすぎるのでリンクは省略)

おそらく初出は岡先生ソウザ先生では?

東京大学史料編纂所准教授の岡美穂子先生と、その配偶者であり東京外国語大学特任教授ルシオ・デ・ソウザ先生の共著である大航海時代日本人奴隷 増補新版」(中公選書)という学術書がある。

この書籍にはこういった記載がある。

屈強で珍しいカフル人を従者にすることは、日本人にとっては「富貴」や「威風」の象徴で、交易関係する大名たちはこぞってその所有を望んだと思われる(215ページ)

https://i.imgur.com/ul26Fbq.jpeg

また、ロックリー先生著作の「信長と弥助」(太田出版)にはこうある。

権威象徴としてアフリカ人奴隷を使うという流行が始まったようだ。(13ページ)

https://i.imgur.com/3pNcW5T.jpeg

ロックリー先生著作2019年出版、岡・ソウザ先生著作2017年であることからロックリー先生は岡・ソウザ先生著作を参考に書かれた可能性がある。

まり、岡・ソウザ先生は従者と記載しているのを、ロックリー先生奴隷と言い換えてしまったようなのだ母国語ではないせいで細かいニュアンスが変わってしまったのか、意図的なのかは不明だが。

ちなみに岡先生ソウザ先生著作に「「富貴」や「威風」の象徴…こぞってその所有を望んだと思われる」とあるが、その根拠は示されておらず、不明である。岡先生ソウザ先生の博識にてらすと論ずるまでもないことなのかもしれない。

ただ、ロックリー先生著作英語版では内容が異なるという話もある。そこまで追えていないが。

というわけで「大航海時代日本人奴隷 増補新版」(中公選書)を読もう

商売上手の中央公論新社が、話題になったこの機会を捉えて「大航海時代日本人奴隷 増補新版」を増刷してくださるそうだ。(https://x.com/chukoshinsho/status/1815737944243573035

せっかくの機会なので皆様も是非お読みいただきたい。

注目すべきページがある。(https://i.imgur.com/aQlemYT.jpeg

弥助の年齢

書籍内では「16、7歳」(4行目)とあるが、実は信長公記では「廿六、七」と書いてある。もちろんこれは26、27歳のことであり、①単純なミス発見できなかったか、②「廿」という文字が読めなかったか、ということになる。ケアレスミスだろうか。

弥助の特徴

書籍内では「穏やかな気性」(5行目)とある。これも信長公記にあたってみると、「器量すくやか(健やか)」とあるが、現代文に訳すのならば「立派な」や「頑丈な」、「才気にあふれた」といった意味となる。これもケアレスミスだろうか。

肥後に妻子がいた?

書籍内では肥後に妻子がいたとされている(後ろから2行目)。文脈上これは弥助のことだと思われるが、史料中で弥助に妻子がいたことを示すものはまったくない。何を根拠にしているのだろうか。

余談

ルシオ・デ・ソウザ先生は、ロックリー先生の最新作「A Gentleman from Japan」の推薦を書いており、関係は良好だと思われる。

余談2

岡美穂子先生によると次の通りだ。

ゲンダイ」系の媒体、上から圧力にも曲げず、頑張ってらっしゃいます。どうせ競馬女性の裸の写真しか載っていないんだろうから読者の質など知れていると、オカミはタカをくくっておられるのかもしれませんが、なかなかどうして、左翼知識人から、かなり支持されておりますのですよ。私は左翼でも、知識人でもありませんけど。でも右翼絶対嫌だ。

そんなこんなんで、お友達がいるわけでもない日刊ゲンダイで、本が紹介されました。とても嬉しいです。

https://web.archive.org/web/20201101144221/https://mdesousa.exblog.jp/m2017-06-01/

先生ブログによると、左翼知識人日刊ゲンダイをかなり支持しているとのこと、また、御本人は左翼でも知識人でもないけど、右翼絶対嫌とのことだ。

ちなみにこのブログは、2024年5月16日まではウェブアーカイブにて確認できるが、岡先生が今回の弥助・黒人奴隷議論に御参加されるころには既に削除されてしまっている。

知的財産喪失だと思われ、非常に残念に思う。

余談3

弥助・黒人奴隷議論に際し、岡先生のなされた御発言をまとめておこうと思う。

○これだけ「歴史修正主義」って叫ぶ人が出てきてるのに(笑)、右系論壇が沈黙しているのは、さすがにこの問題に関わったら、常識を疑われると認識できているのだろう。

○将来を嘱望されていた呉座さんがあんなことになってしまったのは、あなたたちのような人と不用意に繋がってしまたからでしょうね。

○「権威象徴としてアフリカ人奴隷を使うという流行が始まった」という文章否定しろ、という意見が多いようですね。ここで迂闊に発言すれば揚げ足をとられそうです。外務省から正式要請があれば、史料付きでやっても良いですよ。外務省がこの問題を本当に「国際的国益問題」と判断すればですが。

○私はロックリーさんの著作は、日本語も英語も「歴史読みもの」であり、学術研究であるとは考えておりません。しかしそれが書かれるにあたって、彼が様々な文献にあたり、想像を超える努力したことは存じております

○彼等にとって、ロックリーさんの著作が、歴史日本への関心を形成するバイブルであるのだとしたら、それを否定するのは、彼等をとても傷つけることであり、それに対する防衛として、ネットの中で「歴史戦」が展開されているのでしょう。

○に「裏で」繋がっていませんが。私が海外出版した本のレビュー権威あるジャーナルで紹介してくれたのは彼ですし。面識のない人を「あんた」と呼ぶのは、いかがなものでしょう。おそらく、現在表に出ている人間で、彼を表舞台に連れてこれるのは私だけですが、こんな人のためにはできませんね。

https://twitter.com/mei_gang30266

ここから、①右翼右派に対する敵対心がある、②ロックリー先生著作は読み物だが、ロックリー先生努力やそれを信じる人のためにも否定しない。(ロックリー先生史実と主張しているが)、③政府から言われれば自身著作修正しても良い、④ロックリー先生とは夫婦揃ってかなり深いつながりがある、という御意見をお持ち・事実関係であるいうことが読み取れそうだ。

余談4

著名な学者であり、岡先生の同僚でもある隠岐さや香先生まで、岡先生擁護論陣を張っていた。

先生はじめまして。大変お疲れ様です。横から失礼します。

日本研究者への歴史観にまつわる誹謗中傷オンラインハラスメントは「アジアにおける学問の自由への脅威」の一例として報告されるレベルでして、まさに言論弾圧一種として国際的にも認識されています

https://www.asianstudies.org/publications/new-threats-to-academic-freedom/

https://x.com/okisayaka/status/1815268791099764775

ちなみにオンラインハラスメント日本での事例として、隠岐先生御紹介のページでは望月衣塑子さんの新聞記者が挙げられている。あれってフィクションじゃなかったっけ…?

2024-07-23

アサクリ・弥助・黒人武士問題は軽視して良いものじゃない

日本戦国時代では黒人奴隷流行ってた、イエズス会奴隷禁止してたのに。

真田広之SHOGUN黒人武士が出てこないのは差別糾弾された。

○弥助の活躍を認めないのは日本人が差別主義者だからだ。

こんなのが一般的になってんだぞ

人種的ポリコレ配慮戦国モノしか作れなくなるだろうね

東大准教授の岡美穂子先生論調

ちなみに東大准教授の岡美穂子さんは誤りを正さないことに肯定的

理由は「それを信じた彼らが可哀想からじゃないか」という趣旨しかも、外務省から言われたらやるという権威主義

彼等にとって、ロックリーさんの著作が、歴史日本への関心を形成するバイブルであるのだとしたら、それを否定するのは、彼等をとても傷つけることであり、それに対する防衛として、ネットの中で「歴史戦」が展開されているのでしょう。

https://x.com/mei_gang30266/status/1815158811931603395

権威象徴としてアフリカ人奴隷を使うという流行が始まった」という文章否定しろ、という意見が多いようですね。ここで迂闊に発言すれば揚げ足をとられそうです。外務省から正式要請があれば、史料付きでやっても良いですよ。外務省がこの問題を本当に「国際的国益問題」と判断すればですが。

https://x.com/mei_gang30266/status/1814970333448790232

ちなみに岡先生配偶者ルシオ・デ・ソウザさんは、このデマ発信元ロックリーさんの著作の推薦文を書くなどの近い関係

東大教授隠岐さや香先生論調

オープンレター隠岐さや香東大教授も参戦。

趣旨は「歴史学者へのオンラインハラスメント言論弾圧だ!」とのこと。

先生はじめまして。大変お疲れ様です。横から失礼します。

日本研究者への歴史観にまつわる誹謗中傷オンラインハラスメントは「アジアにおける学問の自由への脅威」の一例として報告されるレベルでして、まさに言論弾圧一種として国際的にも認識されています

https://www.asianstudies.org/publications/new-threats-to-academic-freedom/

https://x.com/okisayaka/status/1815268791099764775

ちなみに隠岐さや香先生の例示した報告では、日本におけるオンラインハラスメントの事例として安倍晋三によるものを挙げている。なんとその出典は新聞記者映画)。あれは望月衣塑子記者によるフィクションなんですが・・・隠岐さや香先生大丈夫

2024-05-30

菊池誠キクマコ)氏界隈と、呉座氏改め雁琳氏界隈の類似性

呉座勇一氏が日本歴史学協会名誉毀損だと訴え、敗訴したわけだがそれに関連して墨東公安委員会さんが

https://x.com/bokukoui/status/1795682249364656311

こちらのご指摘にもあるように、遺憾ながらSNS上で他人女性のことが多い、研究者のこともあるしそうでないことも)を徒党を組んで誹謗中傷する研究者が少なから存在しています。この問題個人的な愚行ではありません。だからこそ日歴協が声明を出す必要もあるわけです。

こちらのご指摘」は安東量子さんのこれ。

https://x.com/ando_ryoko/status/1784568161666580811

そうでない方が多数いるのも承知していますが、私はTwitter上での一部の男性大学教員による粘着質な攻撃によって、特に理系大学教員に対して恐怖心さえ抱くようになっています。以前から大学ソーシャルメディア上でのハラスメント防止教育教員に対してするべきではないかと強く感じています

要は、キクマコを中心とする界隈がいつもやっている叩きのこと。いま現在も、隠岐さや香さんに向けてやってる。

呉座さんは社会的制裁を受けたわけですが、なぜそれ以上に害悪があるかもしれない菊池誠さんが長年、見逃されているのか?

呉座さんが身分不安定で、菊池さんが大学教授だったから?

2022-11-17

個人的フェミニスト

理想社会の実現に向けて、神の視点を究めようと日々努力研鑽を惜しまない人。

そもそも祥子さんがレイプを訴えた時、まず第三者委員会で調べるべきとだけ言っていて、

事実ありのままに受け止める彼女は、

祥子さんがレイプを訴えた」までを事実と考え、実際に何があったのか?までは判断を保留している。

神の視点でモノを言うから、やれ、上から目線だ、他人事だ、と非難されがちだけども、実は物凄くフェアな見方をしている。

草津温泉を好むか、嫌うかは個人個人が決めるべきだし、個人風評に流されること自体あってはならないのだという、

まさに理想主義体現者。


被害者救済のためなら、どんな犠牲をも払う覚悟のある人道主義者。

隠岐さんが、司法で決着がついたら全てという立場に対して、郡司さんは、司法が完全ではないことを指摘していて、

証拠が無くて立証不可能性犯罪被害に対しても、最後まで被害者側の立場に立ち続ける強靭意思がある。

本人から聞いたわけじゃないけど、祥子さんがウソつきの異常者に変貌してしまったのも、

祥子さんへの周りの長年にわたる酷い扱いに原因があると考えているんじゃないかなと勝手想像してる。


良くも悪くも文学少女

フットワークの軽さからフェミニズム問題にもいっちょかみしてるけど、本当は死ぬまで本を読んでいたいだけの人。

所詮人間いかに優れた者でも時には我を忘れます(シェイクスピア)』

悪口を言われて我が身を正すことの出来る人間幸せと言うべきだ。(シェイクスピア)』

シェークスピアを学んだ彼女は、どんな人でも過ちを犯すことがあるし、

本人自身も含めて過ちに気づけば謝罪して正すべきだと信じてる。

彼女の行動原理はすべて、シェイクスピアに書かれている。

『天は自ら行動しない者に救いの手をさしのべない。(シェイクスピア)』


個人の感想です)

2022-05-09

先生の狗というか

オープンレターとか脱税とかで出てきた名大隠岐さや香先生の経歴を辿ると多摩大学聖ヶ丘高校から東大へというプロフィールが出てきたが、こういう「それほど実績のない学校から急に出てきた東大生」という属性の方ってすごい嫌な人が多い気がする。

開成筑駒桜蔭ぐらいならエリート意識が鼻につく程度だし武蔵海城巣鴨豊島岡辺りならある程度は挫折も知っているので付き合いやすい。(浦和千葉日比谷は別の意味でウザいが)

ただこういう「中堅進学校から頑張りました」系の人、しかも現役の人ほど性質の悪い世間ズレを連発して周りに迷惑をかけまくるが本人は何も思っていないという連中が何故に多いのか。

アホ学校の特進クラスさらに成績が良いと先生方にとっては唯一の味方になるんだろう。しかも周囲の生徒は馬鹿にして周囲の大人は過大な敬意を持つからどんどん世界がズレてくる。

というか高校受験で内申点の上げ方を身につけているのも大きい。調査書というのもAO入試というのもある。大人に媚びれば媚びるほど見返りがあるんだから

そうやって世界から適応を避けていった先に見つけたのがフェミニズム脱税だとしたら、あーあ

2022-02-23

開かれた手紙の絆

中央公論3月号の新書大賞特集隠岐さや香さんが今年の五冊に北村紗衣『批評教室』と橋迫瑞穂妊娠出産をめぐるスピリチュアリティ 』を挙げていて、すごいなあと思った。

2022-02-07

オープンレター東京大学

オープンレター問題は「人文学」という主語で語られがちだが、オープンレターの発起人の出身大学が非常に偏っていることが気になる。

現在残っている発起人のうち、「人文学者」と呼べそうな大学教員研究者ピックアップして、その出身大学を記すと、以下のようになる。

隠岐さや香氏→東京大学卒、同大学院修了

金田淳子氏→ 東京大学卒、同大学院修了

北村紗衣氏→東京大学卒、同大学院修了

河野太郎氏→一橋大学卒、東京大学大学院修了

小宮友根氏→早稲田大学卒、東京都立大学大学院修了

清水晶子氏→東京大学/ウェールズ大学卒、ウェールズ大学大学院修了

八谷舞氏→東京大学卒、同大学院修了

三木那由他氏→京都大学卒、同大学院修了

山口智美氏→国際基督教大学卒、ミシガン大学修了

 ※上記はresearchmapおよびWikipediaを参照して作成している。

小宮氏、三木氏、山口氏を除いて、全員が東京大学学部か院を出ている。

そして、三木氏を除いて、全員東京大学出身だ。

このような偏りは、東京大学が最も偏差値の高い日本大学であるからして、東京大学出身研究者の母数が多い、という話では説明できない。

多いと言ったって、東大は1つ、その他に研究者を輩出してきた大学20や30はある。40や50くらいあるかもしれない。これらの大学出身者がほとんど含まれないのは、多様性グローバル化を率先して推進してきた人々のコミュニティ形態としては極めて不自然である

オープンレター発起人の中には、グローバルな視野を強調する研究者もいるが、オープンレター発起人のメンバーからは、そのようなグローバルさは感じられないし、むしろ内輪の狭いコミュニティですべてがまわっている印象を受けざるをえない。

(ちなみに、オープンレター名前の挙がっている呉座勇一氏も東京大学出身であり、この度の騒動の中心人物はみな東京大学関係者だったりする。)

東京大学出身研究者がやや特別地位にあることは、特に根拠を示す必要を感じないので示さないが、人文学系学界では周知のことと言える。

東京大学は、「植民地」と呼ばれる非常勤先や就職先を多数確保しており、東大出身者を、研究能力とは別の力学で、優先してそこに就職させてきた。

京都大学も当然同様の要素があるが、やっぱり「強い」のは東大だ。ただ、この強弱は分野によって違うかもしれない。)

そして、そのような天下りともいえるポストをゲットしても、それを天下り既得権益、つまり特権とは思わず、私は東大出身で優秀だからポストを獲得できたんだ、という思考回路に陥る大学教員がたくさんいるのである。彼らの中には、東大が最も優れた大学であり、東大以外の大学出身者は「東大に入れなかった人である」、と信じている者もまれではない。そして、自分たちは偉いと信じている。このことはまったく証明する必要を感じない、周知の事実である

東京大学出身研究者は多く、当然のことながら、非常に尊敬できる、素晴らしい人格を持った大学教員はもちろんたくさんいる。

しかし、このような素晴らしい人格をもった東大出身大学教員は、上記のような現状を決して否定しないであろう。

このような現状は、女性差別的なアカデミズムの慣例と同じくらい、負の影響をアカデミズムにもたらしている、このことも周知の事実だろう。

しかし、このような、誰の目にも明らかな問題構造については、誰も批判しないし、できないのである

オープンレターが掲げた志は理解できるが、東大集団にいわれてもシラける、というのがオープンレターを読んだ初見感想だ。

理系の状況はわからないが、おそらく似たような構造があるのではないだろうか。

まりオープンレターで明らかになった大学教員醜態は、人文学者の醜態というより、東大をめぐるアカデミズム権威主義という、文理問わず共通の、醜い醜い構造があらわになったものなのではないだろうか。

人文学ではなく、東京大学をめぐる力学を、ほかならぬ東大出身者が自省して自浄してほしい。

大学出身者は、それこそハラスメントや今後の不利益考慮すると、それを成すのにあなたたちの100倍勇気必要なのだから

 
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