現在、ニコラス・マドゥロ大統領が頼りにできる国はロシア、中国、キューバ、イラン、ニカラグア、トルコなどである。しかし、情勢はマドゥロが不利になりつつある。彼の亡命先をリストアップする情報も出始めている。 1月23日にファン・グアイドーがベネズエラの暫定大統領だと宣誓した翌日、トルコのエルドアン大統領はお互い兄弟と呼び合う仲のニコラス・マドゥロへの支援を新ためて確認し、気丈で居続けるように伝えたという。トルコとベネズエラの歩み寄りは2010年から始まった。トルコが米国からの警告を意に介することなくベネズエラを支援するようになったのは、ベネズエラが埋蔵している金が目当てだからである(参照:Libertad Digital)。 トルコは米国と同様に北大西洋条約機構(NATO)に加盟している国であるが、それを物ともせず自国の利害で動くのがエルドアン流のトルコ外交である。それを知っての上で、次第に孤
【ガジアンテプ(トルコ南部)=佐藤貴生】ロイター通信は16日、シリアの首都ダマスカス近郊の東グータ地区の武装勢力幹部が、アサド政権による化学兵器使用が疑われる7日の攻撃を受け、ロシア国防省などとの撤退交渉に応じる決意をしたと語ったと伝えた。 武装勢力は、最後まで東グータに残って政権側と戦闘を続けていた「イスラム軍」。 幹部によると、7日の攻撃を受けた数時間後に交渉した露国防省高官らは、「(東グータの)ドゥーマで何が起きたかを見ただろう。(撤退を認める文書に)署名するか、そうでなければ誰もいなくなるまで爆撃が続く」と述べた。 その後に話し合った住民の代表者らも、「もうここにはいられない」と退去する意向を表明。アサド政権側は化学兵器の使用を否定しているが、この幹部は「化学兵器が恐怖心を増幅した」と話し、イスラム軍のシリア北部への退去を決断したとしている。 一方、ロイターは17日、レバノンのイス
ベイルート(CNN) レバノンのハリリ首相が訪問先のサウジアラビアで突然辞任を表明した件に関連し、レバノン政府は、サウジ側がハリリ氏の行動や通信を制限しているとみていることが11日までに分かった。高位閣僚筋がCNNに明かした。 ハリリ氏はレバノン政府に「自分の考えを自由に伝えていない」状態で、通常はサウジの国益と足並みをそろえるハリリ氏の政治勢力も「何が起きているのか分かってない」という。 ハリリ氏は4日、サウジ首都リヤドからのテレビ演説で辞任を表明。これを受け今週、サウジがハリル氏自身の意に反して同氏を拘束しているのではないかとの臆測が広がっていた。 一方、サウジはハリリ氏の辞任を強制したり、同氏を自宅軟禁下に置いたりしていることを否定。ハリリ氏はレバノンとサウジの2重国籍を保有しており、リヤドに住宅を所有している。 ハリリ氏の事務所は10日、同氏の所在をめぐり疑問が提起されたことを受け
Last August, a secret message was passed from Washington to Cairo warning about a mysterious vessel steaming toward the Suez Canal. The bulk freighter named Jie Shun was flying Cambodian colors but had sailed from North Korea, the warning said, with a North Korean crew and an unknown cargo shrouded by heavy tarps. Armed with this tip, customs agents were waiting when the ship entered Egyptian wate
(CNN) レバノン軍と同国のイスラム武装組織「ヒズボラ」は28日までに、シリアとの国境で行っている過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」との戦闘を停止すると発表した。ISISの人質となっている兵士らの解放に向けて、最終的な交渉を可能にする狙いがあるとみられる。 ISISは2014年、他の複数の武装グループとともにレバノン東部の町アルサルを占拠した際、レバノンの兵士や警察官からなる一団を拉致。このうち兵士9人は今なおISISにとらえられているとみられている。 レバノン軍はツイッターとフェイスブックで、今回の戦闘停止を「停戦」と明言。27日の午前7時から発効するとした。ISIS側が何らかの停戦に合意したのかどうかは明らかではない。 レバノン軍の広報担当者はCNNに対し、「基本的にISISは包囲されている。この2日間でわが軍は相手側に大きな打撃を与え、戦闘員70~80人を殺害した
禁じ手のCIA標的 「半年以内にヒズボラにスパイを作れ」。イスラエル軍諜報(ちょうほう)機関アマンの工作部門(504部隊)幹部のデビッド・バルカイ氏は、隣国レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラが創設された1982年、そう指示された。ヒズボラとはアラビア語で「神の党」。イスラエルはレバノン内戦(75~90年)中の82年に侵攻。ヒズボラは同じシーア派イランの支援を受け、イスラエルや外国軍の撤退を目指し結成された。 「狂信的な組織で、スパイを作るのは困難だったが、彼らが受け入れそうな(素性の)若者を外から送り込むのに成功した」。バルカイ氏は82年から8年間、スパイを扱う「ハンドラー」としてレバノンに潜伏したという。
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