入れ墨(タトゥー)をした人の利用を容認する温泉やスーパー銭湯などが道内で増えてきた。これまでは暴力団関係者の排除を目的に大半の施設が利用を断っていたが、ファッションや風習などでタトゥーを入れた外国人観光客が増加しているためだ。一方、「怖い」「威圧感がある」などの理由から、拒否感を抱く利用者も多く、施設側は対応に苦慮している。 【動画】名車40台網走に到着 道クラシックカーラリー 「タトゥーのある客は基本的にお断りしますが、実際は黙認しています」。館内に「タトゥーお断り」の看板を掲げる後志管内ニセコ地区の温泉宿泊施設の担当者は、こう打ち明けてくれた。冬は利用客の9割が外国人。そのうち7割はタトゥーが入っているという。ただ、「夏は日本人客も多く、気にする人が多い。グレーな対応だが、特にトラブルはない」と話す。 札幌市定山渓地区にある温泉施設はタトゥーの大きさにかかわらず一律に利用を断ってい