株守る「日銀1%ルール」(2011/06/19の日本経済新聞)によると、 「日銀の1%ルール」――。日銀が昨年12月15日に指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れという異例の政策を始めてからほぼ半年、株式市場でこんな言葉が聞かれるようになった。東証株価指数(TOPIX)の前場終値が前日比1%超下がると、午後にETF購入による株価下支えが実施されるというのだ。 日銀の担当者は「どんな基準で買っているかは非公表」と言うが、調べてみると確かにその通りになっている。昨年12月15日以降、前場に1%超下がった日(18回)のすべてで、日銀の委託先である信託銀行がETFを買った。日経平均株価でも似た傾向がある。 仮に「1%ルール」が存在するなら、東日本大震災で大引け間際に株安が進んだ3月11日、ETF購入が見送られた理由もわかってくる。この日の前場でTOPIXは0・97%下落。地震発生前だったこともあ