中国湖北省武漢市を中心に、新型コロナウイルスによる肺炎が広がっています。日本でも感染者が確認され、厚生労働省は手洗いなどの衛生対策を呼び掛けています。警戒態勢が続く中、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスの予防に有効とされる消毒用エタノールの価格の違いがSNS上で話題になっています。同じエタノールの量で、効果も変わらないのに添加物が含まれると価格に数百円の差がつくのです。なぜでしょうか。(ライター・国分瑠衣子) ●工業用アルコールなので、「アルコール事業法」が関係 消毒用エタノールの販売で、大きなシェアを占める健栄製薬(大阪市中央区)は、手や指を消毒する「消毒用エタノール」と「消毒用エタノールIP」を販売しています。同社学術情報部の担当者は「両方ともエタノールが約80%含まれていて、殺菌効果は同じです」と説明します。しかし、消毒用エタノールは500mlの希望小売価格が1330円なのに