和歌山県太地町で1日、伝統の小型鯨類の追い込み漁が解禁され、太地いさな組合の漁船が出漁し、約100頭のバンドウイルカを捕獲した。 漁が行われた畠尻湾周辺の海岸では反捕鯨団体メンバーと、反発する若者が集まり、マイクを使って言い争う一幕もあった。 午前5時15分頃、漁師24人が12隻で出漁。太地町沖約10キロ地点の熊野灘で群れを見つけ追い込みを開始。午前9時40分頃に湾内に追い込んだ。同町漁協組合は「100頭は初漁としてはまずまずの数字」としている。 この日、反捕鯨団体は外国人メンバーを中心に約50人が海岸に集合。「イルカ殺さないで」と書かれたプラカードを掲げたり、音楽を流すなどして抗議した。一方、抗議活動に反発するグループも、「漁を妨害するな」などとマイクで訴えていた。 同県警は機動隊員ら約60人態勢で、第5管区海上保安本部と合同で警戒に当たった。追い込み漁は、イルカ類が2月末、ゴンドウ鯨類