人工知能(AI)にキュウリの仕分けをさせて、母親を楽にしてあげたい――。静岡県湖西市の農家を継ぐ元メーカーエンジニアが、そんな思いで「AI仕分け機」の開発を進めている。その道40年の母親の腕にはまだ及ばないが、仕分けの「正解率」は7割ほどに到達。ものづくりや農業関係者の関心も集めている。 農作業小屋にあるAI仕分け機の試作2号機。キュウリを台に置くと、3方向から撮影し、ノートパソコン内のAIが画像から等級を判断して、ベルトコンベヤーで各箱に振り分けた。 開発したのは、自動車部品のメーカーで制御システムの技術者だった小池誠さん(36)。「食べ物作りは重要。そこに農業とは違う分野を持ち込めば、新しいことが生まれるのではと思った」。3年前に退社し、キュウリ栽培40年の両親が住む実家に戻ってきた。 開発のきっかけは、繁忙期に1人で1日10時間も仕分け作業をする母、正子さん(64)の姿だった。「めち
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