最近、出版流通について調べるために4冊程の本を買い込んで調べまくったのですが、 非常にお寒い状況だという事が分かってしまいました... そんな中でも、自分の置かれた環境で何か出来る事はないかと、色々と本屋で物色した結果がこの本です。 よくある、成功した出版社の企画や戦術を紹介するような本ではなく(こうした本は回顧録に過ぎません)、 データに裏打ちされた論法と、経営方法について書かれているので気に入りました。 著者が日本人ではなく、初版が40年近く前の本なので(今回の復刻で改訂はされていないようです) どこまで現在の日本の出版界に適用させられるのか分かりませんが... 「第4章 ミクロ出版の経済学」は秀逸で、最適な印刷部数を決めるのに経済性工学の手法をふんだんに使います。 今で云うとオペレーションズ・リサーチか...