レバノンで17日、イスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘員ら約2800人が死傷した攻撃では、日本で「ポケットベル」(ポケベル)と呼ばれる無線通信機が一斉に爆発するという前例のない手法がとられた。イスラエルによる工作との見方が出ているが、遠隔操作で爆発させることは可能なのか。 ポケベルは液晶画面に数字や文字で受信したメッセージが表示される小型の通信機器。日本でも携帯電話が普及する前の1990年代、盛んに利用された。 ロイター通信などによると、ヒズボラがポケベルを導入したのは最近のことだ。スマートフォンを使用するとイスラエルに位置情報などを察知されるとして、比較的ローテクでサイバー攻撃の恐れが少ないとみられるポケベルを戦闘員らの通信手段として導入した。爆発したポケベルは台湾のメーカーの最新型のもので、ヒズボラがここ数カ月以内に持ち込んだという。 仮にイスラエルの攻撃だった場合、数千ものポケベルを