(CNN) 太平洋に面した米北西部は破壊的な地震と津波の発生が避けられず、未曽有の被害を想定した備えが求められると専門家が指摘している。 米オレゴン大学の地震学者ディエゴ・メルガー氏は「30~40年前まで、太平洋岸北西部で大地震発生の可能性があることを、我々は知りさえしなかった」と解説する。 しかし今では「カスケード沈み込み帯」と呼ばれる全長約1100キロの断層が、北カリフォルニアの約160キロ沖合からカナダ南西部のバンクーバー島北部まで伸びていることが判明。この断層は、まさに2011年の日本で起きたようなマグニチュード(M)9.0の地震と大津波を引き起こす可能性がある。 このほど科学誌に発表された断層の詳細な画像によって、沈み込み帯が3~5区画に分断されていて、それぞれ独自の地質を持つことが確認された。ワシントン州沖の断層がずれた場合、壊滅的な地震が発生する可能性が最も大きい。 だがその