先日偶然再会した韓国人の知人から面白い本を借りた。 言葉と教育 中島和子(トロント大学教授・カナダ日本語教育振興会名誉会長) 海外子女教育振興財団というところから出ていて、Amazonでは見つからなかった。 「海外で子どもを育てている保護者のみなさまへ」 というサブタイトルがある。 かわりにこういう本は見つかった。 バイリンガル教育の方法―12歳までに親と教師ができること 中島 和子 今回読んだ本は、どうやって二ヶ国語の習得を成功に導けるか。子どものアイデンティティをどう育成していくか、がテーマとなっている。 研究成果を元に客観的な分析がなされている。 まず重要なのが母語(日本人にとっての日本語)がいかに重要かという説明がある。 あのヘレン・ケラーの話にもあるように、初めて「水」ということばを覚えるためには、流しの水、プールの水、雨の水、コップの水、シャワーの水などいろいろな形の「水」をま