韓国の最終回を書き終えた後、筆者は9日間ほどキューバを訪れていた。先にオバマ大統領が訪れて国交回復を約束し、次いで安倍首相がこのカリブ海の魅力的な国を訪れようとしている。オバマ→安倍のリレーは、ミャンマーの開国展開時のパターンにちょっと似ている。各国についての連載特集は韓国で終えるつもりだったが、このキューバという国が持つ大きな可能性、今後の世界マーケットに与える影響を考えて、手短に取り上げておこうと思う。なにせ今回のリポートは新鮮だから。 依然として社会主義の国 キューバには株式市場はない。降り注ぐ太陽、音楽と踊り、そしてアメリカン・クラシックカー。陽気な人々。この国が持つカラフルなイメージにもかかわらず、キューバはまだ社会主義の国そのものだ。ラウル・カストロ国家評議会議長は、兄(フィデル・カストロ前議長)からの権限委譲によってその職にある。キューバはカストロ兄弟の独裁政治下にある国と言