ユーザー参加型動画サイト「ニコニコ動画」が、ネットの中の現象をリアルの世界に再現するというコンセプトで開く「ニコニコ超会議2017」が、今年も29日、千葉・幕張メッセで開幕した。 大きな話題の一つが、「超歌舞伎」の「花街詞合鏡(くるわことばあわせかがみ)」。超歌舞伎は、歌舞伎俳優・中村獅童とバーチャルシンガー・初音ミクの共演で昨年初めて上演され、優れたデジタル作品に贈られる「デジタル・コンテンツ・オブ・ザ・イヤー」(デジタルメディア協会主催)大賞に選ばれた。 今年は舞台を花街に移し、花魁(おいらん)の傾城初音太夫(初音ミク)とだて男・八重垣紋三(中村獅童)の恋模様を、初音太夫に横恋慕する蔭山新右衛門(澤村國矢)の激しい嫉妬を交えて描く。邪竜「青竜」の力を宿す新右衛門と、伝説の白狐(びゃっこ)の力を受け継ぐ紋三の戦いは、やがて分身の術、火炎の術など、人知を超えた超能力のぶつかり合いへと発展し