日本原子力研究開発機構の大洗研究開発センター(茨城県大洗町)で6日に起きた被曝(ひばく)事故で、放射性物質の粉末を入れた袋が破裂した原因が絞り込まれてきた。粉末を固定する接着剤として使ったエポキシ樹脂や、放射性物質を収めていたポリエチレン樹脂の容器が放射線で分解されてガスが発生したとの見方が強い。機構は7月上旬から事故現場を検証し、詳しい解明を進める。事故解明のために文部科学省が22日に開いた
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茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構の施設で作業員が被ばくした事故は放射性物質が入った樹脂製の袋が破裂したために起きましたが、原子力機構はことし2月の時点で、袋の中ではガスが発生する可能性があることを把握していたことがわかり、原子力規制庁は対応に問題がなかったか調べることにしています。 この事故について原子力機構は「想定外だった」としていますが、原子力規制庁によりますと、ことし2月の時点で茨城県東海村にある原子力機構の別の施設でも、放射性物質が入った樹脂製の袋が膨れているのが見つかっていたことがわかりました。このケースでは袋の中の物質が放射線で分解されてガスが発生したと見られていますが、今回の事故でも放射線で分解する樹脂製の袋や容器に放射性物質が入っていました。 原子力規制庁は原子力機構としてガスが発生する危険性があることを把握しながら十分な対策に結びつかなかった可能性もあると見て詳し
茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターで作業員5人が被曝(ひばく)した事故で、5人が搬送された放射線医学総合研究所(千葉市)は12日、これまでに3~4回の検査をした結果、5人の肺からプルトニウムは検出できなかったと発表した。ただ、別の放射性物質「アメリシウム」が検出された人がいるとして、1カ月ほどかけて内部被曝の状況を調べていくことを明らかにした。 放医研によると、5人は事故後、放射性物質の排出を促す薬での治療を受け、現在も入院中。この間の肺の検査で、5人はプルトニウムを吸い込んでいなかったか、吸い込んでいたとしても検出できないほど少量だったとの結果が出た。 アメリシウムは検出しやすく、プルトニウムより少量でも存在を確認できる。放医研が所属する量子科学技術研究開発機構の明石真言執行役は「プルトニウムによる汚染の可能性もあるだろう。だが症状が出るような健康影響があるとは思え
平成29年6月12日 大洗研究開発センター燃料研究棟における汚染について(続報2) 国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構 平成29年6月6日(火)に発生した燃料研究棟(PFRF)における汚染について、6月9日のプレス発表後の状況を以下のとおり報告します。(以下、新しい情報には下線を付記) これまでの機構の主な対応 核燃料物質を収納した貯蔵容器の点検作業中、貯蔵容器内にある核燃料物質が入った容器を封入した樹脂製の袋が破損し、作業員5名の汚染を確認した。身体汚染検査を実施した結果、鼻腔内に最大24Bq(α線)を確認した。(6/6プレス発表) 核燃料サイクル工学研究所において、作業員5名の肺モニタ測定により、最大2.2×104Bq(Pu-239)が確認されたため、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所(以下、「量研 放医研」という。)に移送し、体表面の再除染、肺モニタ等
茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターで作業員が被曝(ひばく)した事故で、原子力機構は9日、5人が搬送された放射線医学総合研究所(千葉市)の検査では、5人の肺からプルトニウムは検出されなかったと発表した。原子力機構は、事故後の検査で50代の男性の肺から2万2千ベクレルのプルトニウムが検出されたとしていた。体の表面に付着したプルトニウムを除ききれず合わせて計測したため、実際に体内に取り込んだ量よりも大きな検出値となっていた可能性があるという。 ただ、放医研はさらに詳しく検査しており、原子力機構は「今回の結果だけで内部被曝を否定するものではない」としている。 原子力機構は事故後、5人の体の表面に付着した放射性物質を拭き取るなどしてから、体内に取り込まれた放射性物質を測った。その結果、4人の体内から放射性物質が検出されたほか、残る1人も内部被曝をした可能性があると説明していた。
職員ら男性5人が被ばくした日本原子力研究開発機構の大洗研究開発センター燃料研究棟=茨城県大洗町で2017年6月7日、本社ヘリから西本勝撮影 日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター(茨城県)の被ばく事故で、原子力機構は9日、放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)で被ばくした作業員5人の肺の放射性物質を再測定した結果、プルトニウムが検出されなかったと発表した。体の表面に付着した放射性物質を誤検出し、内部被ばく量を大幅に過大評価していた可能性があるという。 この事故では、原子力機構が事故直後、体から出てくる放射線を計測し、肺の内部の放射性物質の量を推計した結果、50代の男性作業員から2万2000ベクレルのプルトニウム239が、この男性を含む4人の作業員からは8・5~220ベクレルのアメリシウム241が検出されたと発表した。
大洗研究開発センター燃料研究棟における汚染について【関連画像】 108号室内設備 1.酸素分析用加熱炉(811-D) 2.酸素分析用加熱炉(811-D)2 3.炭素分析装置(821-D ) 4.炭素分析装置(821-D )2 5.炭素分析装置(821-D )3 汚染現場等 1.108号室H-1フード遠目からの様子 2.108号室入域の様子2 3.108号室入域時の様子1 4.108号室入域者装着準備状況 5.GH設置状況 6.H-1フード監視カメラ画像1 7.H-1フード監視カメラ画像2 8.H-1フード監視カメラ画像3 9.H-1フード近傍写真拡大1 10.H-1フード近傍写真拡大2 11.H-1フード近傍全体写真1 12.H-1フード前の現場写真1 13.H-1フード前の現場写真2 14.H-1フード前の現場写真3 15.H-1フード前の現場写真4 16.H-1フード前の現場写真5 1
平成29年6月9日 大洗研究開発センター燃料研究棟における汚染について(続報) 国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構 平成29年6月6日(火)に発生した燃料研究棟(PFRF)における汚染について、6月7日のプレス発表後の状況を以下のとおり報告します。 これまでの機構の主な対応 核燃料物質を収納した貯蔵容器の点検作業中(添付2)、貯蔵容器内にある核燃料物質が入った容器を封入した樹脂製の袋が破損し、作業員5名の汚染を確認した。身体汚染検査を実施した結果、鼻腔内に最大24Bq(α線)(添付3)を確認した。 核燃料サイクル工学研究所において、作業員5名の肺モニタ測定により、最大2.2×104Bq(Pu-239)(添付3)が確認されたため、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所(以下、「放医研」という。)に移送し、体表面の再除染、肺モニタ等を実施している。 一方、立ち入り制
日本原子力研究開発機構が起こした国内最悪の内部被曝(ひばく)事故。これまで何度も問題になってきた、原子力機構による放射性物質のずさんな管理が再び繰り返された。作業員が吸ったプルトニウムは体内に長い間とどまり、がんのリスクを高めると指摘されている。 被曝(ひばく)事故があったのは、26年前に封がされた保管容器の中身を確かめようとした時だった。 原子力機構の大洗研究開発センター(茨城県大洗町)にある燃料研究棟。6日朝、作業にあたる職員5人が分析室に直径10センチほどのステンレス製の保管容器を持ち込み、分析用の作業台に載せた。保管容器の中には、プルトニウムとウランなどの酸化物が入ったポリ容器が、二重のビニール袋に包まれて入っていた。 午前11時15分ごろ、50代の男性職員が6本のボルトを緩めて保管容器のフタを開けると、突然、ビニール袋が破れ、中にあった放射性物質が飛び散った。この職員は2万2千ベ
2万2千ベクレルもの内部被曝(ひばく)事故が起きた日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター(茨城県大洗町)。機構が運営する高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)などでもずさんな管理が問題になることが多く、今回も不信の声が相次いだ。 ナトリウム漏れや点検漏れが発覚したもんじゅは昨年末に廃炉方針が決定。西川一誠知事は7日、方針受け入れを表明し、「県民や国民の信頼できる体制にして、(政府は)機構に任せっきりにしない」と報道陣に話した。高い数値の内部被曝が明らかになったのはその日のことだった。 福井県敦賀市議の今大地晴美さん(66)は「やっぱり原子力機構にもんじゅの廃炉作業は任せられない」と不安を口にした。一方、原子力機構敦賀事業本部の職員の一人は「大洗の事故の詳細がまだよく分からないが、もんじゅでもさらなる安全管理に努める必要があると思う」と話した。 原子力機構を巡っては、もんじゅでの度重なる
茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターで、ウランとプルトニウムが入った保管容器から放射性物質が漏れた事故で、原子力機構は7日、5人の作業員のうち4人の肺から放射性物質が検出され、内部被曝(ひばく)したと発表した。50代の男性職員からは、2万2千ベクレルのプルトニウムが検出された。現時点の推計では1年間に1・2シーベルト、50年で12シーベルトの内部被曝をする値で、過去にこれほどの内部被曝をした例は、国内ではないという。原子力機構は「将来、健康被害が出る可能性があり、長期的に経過を観察しなければならない」としている。 原子力機構によると、20~40代の3人の肺からも容器内の放射性物質が検出された。残りの40代の1人も内部被曝した可能性が高いという。5人は体内に入った放射性物質の排出を促す薬剤の点滴を受け、7日午前に、千葉市の放射線医学総合研究所に搬送された。放医研で正確な内
福島第1原発で4カ月 札幌の55歳男性が労災申請 がん「被ばくが原因」 (10/06 07:25、10/06 09:21 更新) 東京電力福島第1原発事故後の2011年7月から10月まで同原発で作業し、その後膀胱(ぼうこう)がんなど三つのがんを併発した札幌市在住の男性(55)が、発がんは作業中の放射線被ばくが原因だとして労災の申請をしていたことが5日分かった。原発事故後、被ばくを理由に労災を申請した人はこの男性を含めて全国で4人。いずれも審査中で、労災が認定された例はまだない。 男性は重機オペレーターとして同原発の原子炉建屋周辺でがれきの撤去作業などに従事した。被ばく線量が4カ月間だけで原発作業員の通常の年間法定限度である50ミリシーベルトを超えたため、同年10月末で現場を離れた。 12年5月に膀胱がんが見つかり、札幌で手術。今年3月には大腸がんと胃がんも見つかった。現在も通院しながら抗が
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戻りたい・戻れない 住民の選択は(3月14日 21時25分) 東京電力福島第一原発周辺の避難区域では、そこで暮らしていた8万5千人の人たちが今も自宅に帰ることができず、福島県内や県外での避難生活を強いられています。国は比較的放射線量が低いとされる区域では、除染を進めて避難区域を解除し、住民が帰還することを目指していますが、本当に町に住民が戻って来るのか、その見通しは立っていません。 地元の自治体は、コミュニティーをいかに維持し、帰還につなげていくか、模索を続けています。 早期の住民帰還を目指す町のひとつ、楢葉町の現状について、取材に当たった福島放送局、佐藤真莉子記者の報告です。 (3月08日放送のニュース動画) 住民帰還へ説明会 楢葉町は、避難区域の中では放射線量が比較的低く、早期に帰還を目指す「避難指示解除準備区域」に指定されています。 宿泊はできないものの、去年8月から町に立ち入
純白に透き通った頭髪は、日焼けした顔をよりいかつく見せる。垂れた目の奥には、映り込むいかなるものも逃すまいと黒光りした瞳がきつく構える。その反面、目尻に大きく刻まれた皺(しわ)からは、日頃から笑顔の絶えない人柄がうかがえた。「この町で生まれ育って53年。最期は富岡で死ぬしかねえべ」 2011年3月11日に起きた東日本大震災から、今日で2年が経つ。日本観測史上最大の大震災が呼び起こしたのは、誰もが予想だにしない事態だった。福島第一原子力発電所事故だ。この影響をじかに喰らった地域のひとつに、福島県双葉郡の富岡町がある。福島第一原発から20キロ圏内に位置し、今なお一定の放射線量を記録する富岡町。事故以来、町全域が立入禁止の警戒区域に指定された状態が続く。 その富岡町でたった独り、生きてきた男がいる。松村直登(まつむら なおと)、53歳。この地で代々、米農家を営んできた家系の5代目だ。「富岡町って
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