東日本大震災の津波が到達した地域で、今後、新たな感染症が流行するかもしれない――。クリプトコッカス症などの病原菌が、大地震による津波で世界各地に拡散されていたとする学説が1日、科学ジャーナルで発表された。 米メリーランド州ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院の研究チームと、非営利の米遺伝子研究所「Translational Genomics Research Institute」が、オープンアクセス科学ジャーナル「mBio」で発表した学説によると、1964年に米アラスカ州で発生した大地震による津波で、熱帯地域に分布する病原菌が北米大陸北西部沿岸に打ち上がったという。