20億元(約430億円)余りの資産を運用する中国・上海市のヘッジファンドが、償還を求める投資家への返済を停止した。さらに支配株主が行方不明になっているという。証券時報が10日、微信(ウィーチャット)のアカウントを通じて伝えた。 報道によると、返済を停止したのは浙江瑞豊達資産管理有限公司で、一部の投資家が地元警察に通報した。上海の経済犯罪捜査当局が同社オフィスを封鎖したとの報道もある。 証券時報によると、投資家の多くは証券会社を含む機関投資家だった。あるプライベートファンドは3月に償還を試みたが、まだ約3300万元の未払いがあるという。 同社担当者からのコメントは得られていない。 中国はヘッジファンドに対する監視を強化しており、先月発表された新たな規制では最低資産額の基準を引き上げるとともに、デリバティブ(金融派生商品)とレバレッジ(借り入れ)の活用に制限を課す。8月1日に施行される今回の新
クレディ・スイスの買収で世界のAT1債市場は混乱に陥る 前稿(コラム「UBSのクレディ・スイス買収劇が残した4つの課題」、2023年3月22日)で指摘したように、UBSによるクレディ・スイスの買収交渉の過程で、クレディ・スイスが発行した160億スイスフラン規模のAT1債(その他Tier1債)を無価値とする処理が決まったことは、世界のAT1債市場を混乱に陥れ、投資家と銀行の双方に強い逆風を生み出した。 スイス連邦金融市場監督機構(FINMA)が19日に、クレディ・スイスのAT1債が無価値になる、と公表したことを受け、ブルームバーグによると、欧州のAT1債指数の利回りは20日に一時平均15.4%まで急上昇した。2月初めの段階では7%だったという。そして、大半の欧州金融機関ではAT1債が記録的安値になったという。ドイツ銀行のクーポン4%台のAT1債の利回りは、20日には15%まで上昇、BNPパリ
Signage outside Silicon Valley Bank headquarters in Santa Clara, California, US, on Thursday, March 9, 2023. Photographer: David Paul Morris/Bloomberg 米銀シリコンバレー銀行(SVB)が10日に経営破綻した。カリフォルニア州の金融保護当局によって閉鎖され、連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に置かれたと、両当局が発表した。過去10年余りで最大の米銀破綻となった。 SVBは増資を計画していたが不首尾に終わり、破綻処理に動いたカリフォルニア州の同当局がFDICを管財人に選任した。 米銀の経営難が明らかになったのは今週に入って2例目。銀行持ち株会社シルバーゲート・キャピタルは8日、銀行業務の縮小と清算計画を公表していた。 銀行業界の一部は既に、金利
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