こんにちは。マーケティング担当の伊藤大地です。 いつもはネットやソーシャルメディアのネタが多いSix Apart ブログですが、今回はちょっと毛色を変えて、先月、翔泳社から出た『ビジネスモデル・ジェネレーション』という本で扱われているフレームワークをベースに、いろいろと遊んでみたことについて書きたいと思います。 ビジネスモデル 9つの要素 ところで、ビジネスモデルという言葉は聞き慣れていますが、ビジネスモデルを説明するときに、必要な要素ってなに?と言われると、みなさんはどんなことを思い浮かべるでしょうか。お金の流れ? モノ/サービスの流れ? プラットフォーム? 顧客セグメント? いろいろな答えが出てきそうですね。 こういった複雑な要素を9つの要素にまとめて、ビジネスモデルをわかりやすく1枚の地図にして描いて考えよう! というのがこの本の内容になります。 この本では、ビジネスモデルを9つの要
経営戦略論とは何か、著名な戦略フレームワークについて概要をまとめました。 個別のフレームワークについて、詳細を知りたい場合は、各項目にある詳細記事をご覧ください。 経営戦略論とは何か 経営戦略で用いる戦略は、経営コンサルタント会社のマッキンゼーにより次のように定義されています。 「企業・事業目的を競争優位性により持続的に達成できる構造を構築する施策群」 つまり、経営戦略論とは、事業目的を持続的に達成するための施策群を支える学問だということになります。 https://www.nsspirt-cashf2.com/ba/what-is-strategy/ 経営戦略論:フレームワーク25選 経営戦略に関しては、著名な学者やビジネスパーソンが、さまざまな切り口でフレームワークを提唱してきました。 ここでは、そんなフレームワークの中から24個のフレームワークを紹介します。 事業の方向性を決めるフレ
日本人は海外からやってくる危機には敏感に反応する。原油高とか円高とか新型インフルエンザとかはよく報道されるし、政府の対策が不適切だったら批判も高まる。 私は「成長戦略」として語られている問題も本来は、そういう種類の問題だと思う。 しかし「成長戦略」という言葉はヌルい。ヌルすぎる。なんか、やってもやらなくてもどうでもいいけど、やるとちょっとボーナスが増えるみたいから、気がむいたらちょっとやってみるか、みたいな感じ。 本当は、これは原油高に匹敵するような日本にとって大きな問題だと思う。原油は間接的にあらゆる製品の材料になっているから、原油の高騰はどんな産業にとっても大問題だ。 それと同じように、今、ホワイトカラーの労働力の単価が急激に落ちている。日本は直接間接にホワイトカラーの労働の成果を海外に売って食ってる国だから、これは、逆に言えば、あらゆる資源が高騰しているということだ。 「成長戦略」と
今回は残念なお知らせがあります。 5月末をもって、LingrとRejawの両サービスをシャットダウンすることになりました。いずれのサービスも、すでに新規サインアップは受付停止済み、5月15日までユーザデータのダウンロード依頼を受け付け、5月16日からは新規発言ができなくなり、5月末の完全停止までの間にデータをダウンロードしていただく段取りになります。 今まで支えてくださったユーザの皆さんには、このような結末になってしまい本当に申し訳なく思っています。シャットダウンという最終決定を下すまでには多少の猶予をいただき、営業譲渡などでサービスを存続させる方法も模索していたのですが、受け入れ先を見つけることができませんでした。 2005年の夏にインフォテリアの100%子会社として操業を開始した米国法人のインフォテリアUSAですが、こちらもサービスの終了を見届けた後、6月中に解散・撤収することとなりま
第2回から第8回まで、サービス業における生産性向上のための取り組み・事例について、特に国内顧客へのアプローチを中心に紹介してきた。 サービス業の成長企業事例を俯瞰すると、その事業の方向性を決定づける戦略形成のあり方に、理論やフレームワークでは解釈できない特質があることが見えてきた。それは、競争戦略論の大家であるマイケル・E・ポーターの理論では解釈できないサービス事業者の競争優位のための戦略形成のあり方があるというものである。 今回は、第2回から第8回の中で紹介した7社の事例を基にして、サービス業の戦略論について論じてみたい。 戦略論の2大潮流 今回は、第2回から第8回の中で紹介した7社の事例を基にして、サービス業の戦略論について論じてみたい。 戦略論の前提は、企業が目指すべき目標は「持続可能な競争優位」であり、その源泉は「違いを創ること」にあるというものである。そして、「違い」を作ることが
教科書を読んでいるだけではどうしても頭に残らないので、ここに書いてみる。 Inventory Turnover(INVT: 在庫回転率)とは、 INVT = Cost of Goods Sold / Average Inventory 在庫回転率 = 売り上げ原価 / 平均在庫高 で求められる指数で、ビジネスをする上で、在庫をどのくらい効率よく売り上げに結びつけられているかを示す。言い換えれば、「仕入れて、(加工して)売る」というサイクルをどのくらい効率良くやっているかを示す指標。この数字が高いほど効率が良く、低いほど悪い。書店で言えば、常に約1000冊の本を店頭+倉庫に抱えている書店が年間に4000冊売るとすれば、(一冊の値段の違いを無視すれば)INVT=4.0となる。 ただし、当然だが間に加工や組み立てという作業が入る製造業と、単に仕入れて売るだけの小売業とではその数値が大きくことなる
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「答えを教えて欲しい、そうすればうまくやってのけるのに」。進んでいる他国や他社から熱心に学ぶ姿勢は、かつて日本人の長所であったが、現在は短所になっている。「答えのない世界」に今、我々はいるからだ。ではどうすべきか。それを考える一助として、大前研一氏が2006年10月25日に「『答えのない世界』を生き抜く鉄則」と題して行った講演の内容を紹介する。これは、日経コンピュータ創刊25周年記念セミナー「ITがもたらすビジネス・イノベーション」における基調講演であった。講演時期から8カ月あまりが経過しているものの、講演に込められたメッセージは不変・普遍である。(写真:栗原 克己) おはようございます。日経コンピュータ創刊25周年、誠におめでとうございます。25周年ということですから、この25年間に起こった世界の色々な出来事を私なりに考えてみます。いかにこの世の中の変化が激しいか、また変化の勢いがいかに
社会生態学者、ピーター・ドラッカー氏が2005年11月11日に亡くなってから早くも1年が経った。この1年の社会の動きは目まぐるしかったが、変化が激しい時こそ、本質をつくドラッカー氏の言葉に耳を傾けるべきではないだろうか。こう考え、ドラッカー氏とのロングインタビューの記録をひもといてみた。 幸いにも、私はこれまで3度、ドラッカー氏にロングインタビューする機会に恵まれた。最初のインタビューは1997年のことだったが、当時のメモを見直してみると、現在に通じる示唆的な発言が満載されていた。1999年の2度目、2003年の3度目のインタビュー内容もまったく古びていなかった。 ドラッカー氏の魅力はたくさんあるが、何と言っても、物事をとらえるスケールにはインタビューのたびに圧倒された。現在起きている事象を読み解く際に、こちらが予想もしていなかった歴史上の逸話を持ち出し、それらを対比して、目からうろこ
ジェフリー・ムーアの新著、『ライフサイクル・イノベーション』が発刊されたので、読み進めると同時に、応用拡張と実務適用のフレームについて翻訳者であるテックバイザーの栗原さん(仕事のパートナーでもあります)も交えて周囲で議論を進めている。 上手く整理された資料なため、拡張の方向性として様々可能性が出ている。例えば、企業の状況と投資ポートフォリオの設計というところはライフサイクル管理に繋がり、ソフトウェアライフサイクルというサブテーマの部分拡張に繋がる。単純な投資と償却期間というのではなく、モジュール化と再利用も含めて、オープンソースなどの共有ナレッジを採り入れた際のサイクルとエコノミクスの変化などテーマとしては割と深くなっていく。 ポートフォリオ管理 栗原さんとぼちぼちやりとりしているのが、コアとコンテクストの概念を広げての情報化投資のポートフォリオ設計について。大枠フレームは月刊Comp
・ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション スポンサード リンク ・ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション ハイテク製品を成功に導くマーケティング理論書「キャズム」から15年が経過した。 ・キャズム 著者の仮説の適切さはその期間の市場の動きで実証されてきた。企業の成長にはパターンがあり、適切なイノベーションを適切な時期に投入できるかが、企業の永続成長か破滅かの道を決めている。この本は、トレンドの急成長の分水嶺となる「キャズム」を超えて、市場の成長期にも衰退期にも、永続的に繁栄できるイノベーション戦略とは何かを語る集大成。 「コアとコンテキスト」、そして「慣性力」は今回のキーワードだ。 「 タイガーウッズにコアとコンテキストの間でどのように時間配分をすべきか問われたら、あなたはどのようにアドバイスをする
昨日のエントリーでコアとコア・コンピタンスの違いについて書きましたが、しつこく、さらにかみ砕いて書いてみることにします。当然ながら「ライフサイクル・イノベーション」にもこの辺の話は書いてあるのですが、わりとさらっとした書き方になっています。ムーア氏は、既に「キャズム」や「企業価値の断絶」などの過去の著書を読んでいるということを前提で書いているのかもしれません。 コアとコア・コンピタンスの違いを理解していれば、「『コア・コンピタンスにフォーカスしろ』なんて10年も前から言ってきたことを、何で今ムーアは騒いでるのか」という誤解もなくなることと思います。 新興企業が成長していくときはコア=コア・コンピタンスであることが多いです。つまり、企業の得意領域(コア・コンピタンス)がそのまま差別化要素(コア)になっているわけです(そうでなければ企業は成長できません)。たとえば、1990年代中盤ころに、安く
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