お金とは、「シェアできない」という性質に注目して食べ物を抽象化したシステムではないかと思う。 「システム」と言うとコンピュータを使ったものを思い浮かべてしまう人が多いが、コンピュータがなくても機能しているシステムはたくさんある。 オフィスの机の上に「未決BOX」と「既決BOX」があって、人がそこに書類を置いていくのだって立派なシステムだ。 お金はコンピュータが無い時代には立派なシステムだった。 たとえば、コンビニの店頭におにぎりとサンドイッチを何個づつ置いたら良いのか、ということには、ものすごくたくさんの要素が複雑に絡みあっている。作る側には材料の手配や製造工程でいくつも考えることがあるし、食べる側には、人それぞれさまざまなニーズがある。おにぎりが好きな人もサンドイッチが好きな人もいて、どちらでもいい人もいて、かわりばんこに食べたい人もいて、何でもいいから食えればいいという人もいる。 しか
正直に話そう。われわれはみんなソーシャルメディア中毒者なのだ。病みつきになっているのだ。それが「Twitter」の新しいアプリケーションであろうと、「Facebook」の新しい機能であろうと、または新しい「ソーシャルなんとかサービス」であろうと、われわれは夢中になっている。しかし、われわれは判断基準にはならないかもしれない。実のところ、ソーシャルメディアにかかわると時間が取られるし、ほとんどの人はそれほど自由な時間があるわけではない。それでは、平均的な人々はどのようにソーシャルメディアにかかわることができるのだろうか。そして、そのためには実際にどれくらいの時間が必要なのだろうか。 ソーシャルメディアにかかわるために必要な時間 われわれの目にとまったのは、Museum 2.0というブログの以下の投稿である。 [補足説明:Museum 2.0は、Web 2.0の技術と哲学を探究し、それを(現実
情報を消費し、それに対して注意を払うやり方が変わりつつある。この変化は小さなものではなく、大きく、深いものだ。この変化は現在われわれ個人に対する影響として現れているが、間もなくグローバルな規模での変化として見えてくるだろう。われわれは、急速な勢いで大きくなりつつあるオンライン世界の情報にアテンション(注意)を分割されつつある。 これに対応するためにわれわれは流し読みを覚え、頻繁に割り込まれる環境で働くことを学んでいる。もはや立ち止まって思案する時間は取れない。まとまった時間をとって熟考するのはなおさら難しくなっている。 今日では、アテンション(注意)は「継続的な部分的アテンション」で置き換えられている。これは、Linda Stone氏が新しく定義したもので、最近Marc Orchant氏が書いた記事でも説明されている。注意を薄めることによって、ミスを犯すようになっているだろうか?必ずしもそ
以前から噂になっていたGoogleCalendar登場。(dhさんからオンラインで教えていただいた) 機能に関しての詳細は秋元さんにお任せするとして....。(w first impressionとかもろもろをメモ。 英語版だが、日本語もOK.ほぼ問題なく使える。GoogleMapとの連携も日本語(住所の入力)でOK。30Boxesのような簡易入力機能、QuickAddも完備。30boxesのようなタグによる管理はないが、複数に作成できるカレンダでタグと同じような使い方が可能。もちろん他の人とのシェアもOK。ここでもGoogleアカウント、Gmailアドレスがうまく使われている...わっ、イベントの時間が近づくとポップアップして教えてくれた...お、iCalも連携できる...いやはや...まったくもう、その出来といったら...ほんと、いい感じの仕上がり。これがベータっすか...。うーむ、ま
Etechのテーマがアテンション・エコノミーだったせいか、国内一部Blogで急に話題を呼んでいたのをしばし眺めていた。認知とアーキテクチャー、あるいはモジュール設計の関係については個人的にはサイモン−国領ラインから、最近は身体とメディア論あたりまで更に拡張して議論を進めている。大学の頃からテーマとしているのでもう7年くらいにはなろうか。 アテンションエコノミーはサーチサービスと絡めてEmerging Technology研究会でも2月に取り扱った。掴みどころを設定しにくいテーマでアジェンダを決めて話し込むというよりも、アジェンダを見つけるために話し込むといった流れが強くなったが、幾つか収斂するポイントがあり割と楽しんで進められた記憶がある。 会の当日でも、参加されていた関西学院大学の柿原さんからもキーポイントはアテンションではなくインテンションにあるのではという意見が提示されていた。 この
4日間に渡って発信され続けた、数々の主張・発言の中から、個人的に印象に残ったもの (共感できたもの、感銘を受けたもの) をここに羅列してみます。あまたの発表者の中から、キラリ輝く存在を、短時間で知る (判別する) 事ができるのがこういったカンファレンスへの参加意義の1つだと思いました。 ★★★ * why should people be spying on themselves? we share our attention data - so that you can take more value / information from all the others. * どうして自分の行動をアプリケーションにスパイさせるの?(他人に公開するの?) そうする事により、その他大勢から、より多くの価値や情報を分け与えてもらえるから。 - Felix Miller (Last.fm) Fin
サンディエゴ発--感覚が麻痺するほど目新しい機器が溢れかえる今日、消費者の耳目をひき、関心を維持することは、企業にとってかつてないほど重要になっている。 当地でO'Reillyが主催している「Emerging Technology Conference(ETech)」はこうしたテーマの下で開かれており、アテンション(注目)というキーワードに対する注目が高まっている。同カンファレンスには、アメリカの消費者のアテンションを薄れさせている小型機器を販売する業界の企業幹部が集い、情報が氾濫する時代をいかに切り抜けるかについて議論している。 米国時間3月7日に登壇した講演者らは、同カンファレンスが「アテンションエコノミー(Attention Economy)」と呼ぶ論題をめぐって、インターネット企業幹部や技術者は消費者の注目を集めるために今何をなすべきか特定せよと、繰り返し説いた。また、技術企業の幹
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ETech も今日が最終日です。午前中のセッションを終えて、聞きたいものはだいたい全部終わったし、ここらで全体を通してのレポートを書いてみます。一つ一つのセッションについて全部レポートは難しいので、個人的に面白いと思ったトピックやセッションだけ振り返ってみたいと思います。 Attention Economy 今回の ETech のテーマは Attention Economy。ETech は 5 回目ですが、毎年このようにテーマがあるらしく、そういえば去年の ETech は "Remix" がテーマでした。この辺がきっかけて Web 2.0 がどうこうという話が盛り上がりはじめたんだっけ。 Attention Economy というのは 今回のテーマは"Attention Economy"ということで、Attentionをキーワードに色々な話が繰り広げられています。 パソコンはどんどん安くな
ビーイング・メタ・デジタル(3):サプライからデマンドへ 公開日時: 2006/02/04 19:17 著者: 渡辺聡 供給側が増え、相対的に需要が足りなくなると、ユーザー側に立っている方がビジネスのポジションは強くなる。希少資源へのアクセスとコントロールを握っている方が強いのは今も昔も変わらない。 データ量、コンテンツ量が増えると、必然足りなくなるのは需要側となる。アテンションエコノミーと言われるようになるのは、デジタルコンテンツの増加が始まった以上は必然の流れとなる。 ※アテンションエコノミーという言葉には単純な需給以上の意味が込められているが、本稿では割愛する。 FASTのアーキテクチャーの説明(PDF)を受けていると、セマンティクスへの取り組みが進められている。競合エンジンとの差別化という流れも当然にあるとは考えられるが、周辺事象と合わせて理解すると、出てきて然るべき進
2005年の流行語大賞にもなったブログの浸透により、情報の発信量は幾何級数的に増えているが、情報を消費する人のアテンション(注目)は限られている。 その結果、情報のビットあたりの価値が希釈化されてデフレが起き、アンチスパムや検索エンジンのようなノイズフィルタが力を持つ時代になってきた。 ところが、Googleなどの検索エンジンはフィルタという「引き算」機能よりもむしろアテンションナビゲータという足し算機能について期待されるようになってきた。フィルタとは本来、ユーザーが望まない情報を自動的に捨てて快適なネットライフを送るようにするための技術だが、人々がフィルタへの依存度を高めるようになると、むしろユーザーのアテンションそのものを誘導するための隠れた権力として作用するようになる。実際、Googleのビジネス的な成功はこの「足し算」機能の魅力によってもたらされている。それがアテンション・エコノミ
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