結婚しない人の増加や人口の都市部への集中を背景に、先祖代々受け継がれてきた墓を維持することが難しくなる人が増えていると指摘されています。こうしたなか、これからの墓の在り方を考えるシンポジウムが、21日、都内で開かれました。 そのうえで、「墓の無縁化を防ぐには、血縁だけに頼るのではなく、友人や介護施設の入所者といった知り合いどうしで墓を共有するなどの方策が求められている」と話しました。 また、京都女子大学の槇村久子名誉教授は、「経済的に苦しい独り暮らしの高齢者が増えて引き取る人のいない遺骨が増加している」と指摘したうえで、「こうした人たちが安心して最期を迎えられるための方法を考える必要がある」と話していました。 会場を訪れた人たちからは、先祖代々の墓をどうするかなどについて不安や懸念の声が聞かれました。 このうち、東京・千代田区の87歳の男性は、「先祖代々の墓が鹿児島県阿久根市にあり、昔はお