まあこれもどっかで指摘されてることだとは思うけれど,世界で行われている少数言語復興運動を見ると,だいたい少数言語にもふたつの種類があるんだなって思う。 ひとつは,「地域の言語」だ。カタルーニャ語なんかがこれに当たる。「本来,その言語を話していたはずのひと」の分布範囲が,何らかの地域の単位と一致する場合。要するに領土的基盤を持ったマイノリティ言語ね。この場合,地方自治において言語が焦点となるならば,その領域内で当該言語が持っている役割を拡大させていくことができる。それはその地域の言語だから,という理由で。たとえばカタルーニャでは在留邦人の子供でも容赦なくカタルーニャ語で教育をするらしい。 そしてもうひとつが「民族の言語」だ。たとえばソルブ語。ドイツの法律で定められている「ソルブ地域」にはドイツ語話者も当然ながら住んでいて,彼らにソルブ語を学ぶ必要性はない。何故ならそれは,ソルブ人の言葉であっ