大手ゆえに築けた「武器」 オラクルが2006年10月に提供を始めたSaaS型アプリケーション「Siebel CRM On Demand」は、なぜサーバ型との平行運用というハイブリッド形式で利用できる(1月29日の記事参照)のか。それは、データベース内に共通項目を設け、SaaS(Software as a Service)型で入れたデータをサーバ型にもシンクロナイズできる点にある。 オラクルは今後、「Oracle E-Business Suite(Oracle EBS)」や「PeopleSoft Enterprise」などのほかの製品ファミリーに対してもシームレスに相互運用ができるようにする考えだ。そうなると、Oracle EBSを使ってオーダーマネジメントをしている企業とSiebel CRM On Demandを使う販売代理店との間で何も設定変更することなくデータ移行することができるように