ポール・アダムス外交担当編集委員、トム・ベネット記者 BBCニュース レバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ師が暗殺され、イスラエルはレバノンへの地上侵攻を開始し、ヒズボラを支援するイランはイスラエル各地の標的に200発近くの弾道ミサイルを発射した。すべて、この7日間での出来事だ。 アメリカを筆頭とする西側諸国や中東地域の大国は緊張緩和を求めてきた。国連安全保障理事会は敵対行為の「即時停止」を、アメリカやイギリス、ドイツなどの主要7カ国(G7)は「自制」を呼びかけている。 しかしこれまでのところ、こうした努力は失敗に終わっている。そして、中東は全面戦争にかつてないほど近づいている。 この1週間の流れを以下にまとめた。 ■9月27日夕:ナスララ師暗殺 レバノンの首都ベイルートが夕日に染まるころ、同市南部は一連の大爆発に見舞われた。 いくつかの集合住宅が攻
デンマークのメッテ・フレデリクセン首相(手前)。首都コペンハーゲンの議会で(2024年10月1日撮影)。(c)Mads Claus Rasmussen / Ritzau Scanpix / AFP 【10月2日 AFP】デンマークのメッテ・フレデリクセン(Mette Frederiksen)首相は1日、国際社会が中東に軍事介入すれば、パレスチナ国家とイスラエルが共存する「2国家解決」を強制し、現在の行き詰まりを打破する手段になり得るとの見解を示した。 イスラエルがレバノン南部で同国のイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)に対する地上侵攻を開始したのを受け、フレデリクセン氏は国際社会に対し、この紛争への対応の見直しを呼び掛けた。 フレデリクセン氏はデンマークのリツァウス通信に対し、「あそこ(中東)で起きていることに対する解決策は見えておらず、このまま放置しても、
イランの最高指導者アリ・ハメネイ師は28日、ヒズボラ指導者のナスララ師殺害を受けた声明を発表し、中東の親イラン勢力「抵抗の枢軸」の報復で、イスラエルに「壊滅的な打撃」を与えると予告した。5日間の国民服喪も発表した。 【動画】イスラエルの住宅街にヒズボラのロケット弾が着弾、爆発 ハメネイ師は「ナスララ師の殉教で、彼が築いた礎は一層強化される」と指摘した。ハメネイ師の直轄下にある精鋭軍事組織「革命防衛隊」のホセイン・サラミ司令官も28日に発表した声明で、「より壊滅的な打撃」との表現を用いた。 いずれの声明もイランによる報復には言及していない。7月末にイスラム主義組織ハマスの最高指導者イスマイル・ハニヤ氏がテヘランで殺害され、イランは報復を宣言した。イランとヒズボラは緊密な関係にあるが、イラン領土への攻撃ではなく、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉を意識している可能性もある。
イスラエルに対するイランやレバノンの親イラン組織ヒズボラなどによる報復攻撃の懸念が高まる中、イスラエルは攻撃で多くの負傷者が出た場合の輸血用血液を備蓄するなど、想定される攻撃に備えている。 写真はイスラエルのネタニヤフ首相。6月撮影(2024年 ロイターShaul Golan/Pool via REUTERS) Hannah Confino [ラムラ(イスラエル) 7日 ロイター] - イスラエルに対するイランやレバノンの親イラン組織ヒズボラなどによる報復攻撃の懸念が高まる中、イスラエルは攻撃で多くの負傷者が出た場合の輸血用血液を備蓄するなど、想定される攻撃に備えている。 中東では、7月30日にイスラエル軍がレバノンの首都ベイルートを空爆し、ヒズボラのフアド・シュクル司令官が死亡。7月31日にはイランの首都テヘランでイスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者が殺害され、イスラエルに対する報復懸念
林芳正官房長官は6日の記者会見で、イランでイスラム組織ハマス最高指導者ハニヤ氏が殺害された事件による中東情勢の悪化を受け、イラン全土の危険情報をレベル3(渡航中止勧告)以上に引き上げたことを明らかにした。 【ひと目でわかる】イラン パキスタン国境など一部地域はこれまで通りレベル4(退避勧告)を維持した。 外務省によると、イランには約350人の邦人が滞在している。
【イスタンブール時事】パレスチナのイスラム組織ハマス最高指導者ハニヤ氏が訪問先のイランで殺害された経緯を巡り、情報が交錯している。 【写真】ドーハのモスク(イスラム礼拝所)で行われたイスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏の葬儀 イランは、空爆で殺害されたと主張。一方、複数の米メディアは、ハニヤ氏が滞在した部屋に事前に仕掛けられた爆発物が遠隔操作で起爆したと報じた。決定的な物証が示されず、真相は謎に包まれている。 ハニヤ氏は7月30日に行われたイランのペゼシュキアン大統領の就任宣誓式に出席するため首都テヘラン入り。最高指導者ハメネイ師らとの面会を終えた後、精鋭軍事組織「革命防衛隊」が管理する市北部の宿泊施設で翌31日未明に死亡した。施設は厳重に警備され、ハニヤ氏の過去のイラン訪問でも使われたという。 米紙ニューヨーク・タイムズは1日、複数の当局者の話として、約2カ月前にひそかに爆発物が施設へ
【テヘラン共同】米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は3日、パレスチナのイスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者暗殺に関連して、イラン当局は、情報当局者や軍関係者、ハニヤ氏が泊まっていた滞在施設の従業員ら20人以上を拘束したと報じた。当局は実行犯がイラン国内にまだいるとみて、行方を追っているという。複数のイラン当局者の話としている。 【写真】ハニヤ氏のひつぎをのせた車 イスラエルに直接攻撃求める声も ハニヤ氏は7月30日に行われたペゼシュキアン大統領の就任宣誓式に出席するためイランの首都テヘランを訪問。翌31日にイラン革命防衛隊が厳重に警備する施設で暗殺された。 当局は施設の従業員を隔離下に置き、携帯電話を含む電子機器を全て押収した。首都の警備に関わる軍や情報機関の幹部の尋問もしたという。 革命防衛隊は3日、ハニヤ氏暗殺に関し「テロ作戦は約7キロの弾頭を持つ短距離弾を外部から(ハニヤ氏が泊まってい
イスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏(左)と会談するイラン最高指導者のハメネイ師=テヘランで2024年7月30日、WANA・ロイター イランの首都テヘランで31日、パレスチナ自治区ガザ地区を拠点とするイスラム組織ハマスの指導者ハニヤ氏が暗殺されたことを受け、イラン最高指導者のハメネイ師は同日、声明を出し、イスラエルに対する報復を宣言した。イランメディアが伝えた。 【写真で見る】暗殺されたハマスの最高指導者ハニヤ氏、どんな人物? ハメネイ師は声明で「シオニスト体制(イスラエル)は我々の家で客人を殉教させ、自ら厳しい処罰への下地を整えた」と指摘。そのうえで「イラン領内で起きた事件に報復するのは我々の義務だ」と述べた。 イランは4月、在シリアのイラン大使館が空爆されたことへの報復として、イスラエル領内に300発以上のミサイルなどを発射している。【パリ金子淳】
米大統領選の共和党候補、ドナルド・トランプ前大統領。ノースカロライナ州シャーロットの選挙集会で(2024年7月25日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News 【AFP=時事】米大統領選の共和党候補、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は25日、敵対関係にあるイランが自身を暗殺した場合、同国を地球上から消滅させるよう呼び掛けた。 【写真】トランプ米大統領と安倍首相、仲良く自撮り 首相官邸が写真公開 トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「彼ら(イラン)が『トランプ大統領暗殺』を実行するなら、それは常に起こり得ることだが、米国がイランを跡形もなく消し去ることを、地球上から消滅させることを願う。そうしないなら、米国の指導部は『腰抜けの臆病者』と見なされるだろう!」と述べた。 トランプ氏の投稿には、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin N
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