違法コピーしたゲームソフトを携帯型ゲーム機で使えるようにする機器「マジコン」による著作権侵害が横行している。 現行法では製造や販売を規制できないこともあって、国内だけで数十万個が出回り、違法コピーによる被害額は約3500億円に上るとの推計もある。マジコン利用者を狙ったウイルスまで登場し、感染者の個人情報がインターネット上に暴露される騒ぎも起きている。事態を受け、文化庁は著作権法改正も視野に、規制を検討し始めた。 「誕生日に兄からもらった。悪いことだと分かってるけど、兄も母も使ってるし、やめようとは思わない」。東京都内に住む区立中2年の少年(14)は一家でマジコンを愛用していると明かす。ゲームセンターで遊んでいた高3の男子生徒(18)も「友達の間ではやってる。ソフトを買う金なんてないから、マジコンは絶対必要」とあっけらかんと話した。 マジコンが出回り始めたのは、任天堂の人気携帯型ゲーム機「ニ