平素より「はてなハイク」をご利用いただき、ありがとうございます。 「お題でつながるミニブログ」としてご利用いただいていた「はてなハイク」は、2019年3月27日をもちまして、サービスの提供を終了させていただきました。 これまでご利用いただきましたユーザーの皆さまに深く感謝いたします。 誠にありがとうございました。 詳しくは下記をご覧ください。 http://labo.hatenastaff.com/entry/2018/11/19/113653 株式会社はてな
調べる。モノを売り買いする。会ったことのない人と話す――。わずか10年余りで、インターネットは劇的に私たちの生活を変え、便利さ、快適さをもたらした。 一方、ひずみも目立ち始めている。私たちはネットとどう向き合えば良いのか。連載などを通じ、多角的に取り上げていく。まずは、深まる闇を追いながら考える。 <車の免許を持っている方。リスクがありますが、100万円稼げます> 昨年5月、携帯電話のサイトの書き込みに、東海地方の男性(42)の目が留まった。男性は焼き鳥店の経営に失敗し、消費者金融などに1000万円の借金を抱えた。「とにかく金が欲しくて」とメールを出した。 <詳細を教えていただけませんか?> <内容は運転手です> <報酬の受け渡し方法とリスクの度合いは?> <報酬は手渡し。リスクは中程度です> 互いに名乗らない短いやり取りで、男性は「薬物とかを運ぶのだろう」と軽く考え仕事を引き受けた。 そ
いたずらのつもりだったインターネットへの書き込みが、1人の高校生を自主退学に追い込んだ。 <(バイトしていた)ケン○ッキーでゴキブリ揚げてたムービー撮ればよかった> 首都圏の私立高校3年の男子生徒が昨年12月上旬、会員同士が交流できる「ミクシィ」の日記にこんな一言を書き込んだ。 この一言は瞬く間にネット上に広がり、「飲食店でゴキブリを揚げるなんて」と、「犯人」たたきが始まった。ミクシィに公開したプロフィルや日記を手掛かりに、生徒の卒業した小中学校や生年月日までさらされた。同級生も参加、教室での様子も明らかにされた。 <賠償金を払わせて、退学させよう><そいつの人生をつぶせ> ネットの巨大掲示板「2ちゃんねる」には、こんな書き込みがあふれた。日本ケンタッキー・フライド・チキンは、ホームページで「事実無根」と釈明に追われ、高校には約100本もの抗議の電話がかかった。 父親は憔悴(しょうすい)し
「ネットは一人の知恵者が、他の999人に教えてあげる世界だ。人を操る喜びがある」 首都圏に住むフリーターの男性は、ネット住人の心理をそう例えた。誰かの一言に、ネット上で集中砲火を浴びせ、ブログなどを「炎上」させることを「祭り」と呼ぶ。裏に仕掛け人がいることも少なくない。 「最初にネタを投下した人は『神』と称賛される」と話すフリーターも、その一人だ。2年ほど前に自分で仕掛けた炎上について明かした。 「これは燃えるな」 関東の女性地方議員のブログを読んで、ほくそ笑んだ。目を付けたのは、性犯罪に巻き込まれる少女が増えていることを嘆き、<思春期に男子との接触が近くなりすぎている。(両性の自立と平等を目指す)ジェンダー教育こそ、性犯罪の起因になる>と書かれた部分だった。 ジェンダー教育と性犯罪に因果関係があるという確たる証拠はない。仕掛け人としての経験では、事実関係があいまいなことを断定的に書くブロ
講習会で携帯電話の危険性を話す全国webカウンセリング協議会の安川理事長(2月24日、東京都立川市で)=田中成浩撮影 〈死にたい…消えたい…もう学校なんか行きたくない…皆が怖く見える…やだ〉 昨年10月末、中国地方の中学3年の女子生徒(当時14歳)が、貨物列車に身を投げて自殺した。女子生徒は自殺の1か月半前、携帯電話のサイトに匿名で開いていたブログに、こんな書き込みを残していた。 女子生徒が〈死にたい〉と書いた日、親しい友達しか知らないはずのブログに匿名で書き込みがあった。 〈あなたがきたら皆が頑張って練習している40人41脚が台無しね〉 女子生徒は体が弱いこともあって学校を休みがちだったが、運動会を目前に控えた当時は登校に意欲を見せ始めていた。担任の先生や母親には、「書いた人に謝ってほしい」と訴えた。学校は直後に開いた全校集会で、ネット上の中傷をやめるよう注意したが、書き込んだ生徒を特定
都内の中学で警視庁が保護者に携帯電話の有害サイトの説明会を行った(2月7日、東京・江戸川区で)=小林武仁撮影 <近場だったら助けにいきたいけど>インターネットのチャット(文章による会話)で悩みを話す小学6年生の少女に、男性会社員(21)は優しい言葉を送り返した。 少女は九州、会社員は関西に住む。接点のなかった2人が知り合ったのは、昨年7月末。愛好者の交流のため、ゲーム攻略サイトに設けられたチャットがきっかけだった。チャットを続けるうち、少女は自分が12歳で、家族との関係がうまくいっていないことなど、悩みを打ち明け始めた。 会社員は親身に答えるように見せながら、再三、家出を促すようになった。 <家の中がそんなのだったら外でるしかないわね> <よければ部屋を提供するけども> 知り合って2か月後、少女は甘い誘いに乗って家を出た。乗り慣れない電車を乗り継いで会社員と落ち合い、自宅に連れ込まれた末に
<わたしが選ぶとすればホットチリ(辛口)です> <プチ整形に興味のある女性は一度ホームページを見てみるのもいいかも> そのブログには毎日、テレビドラマの感想などとともに、こんな一言が書き込まれる。実は、どれもブログの書き手(ブロガー)の意見を装った広告だ。最初のはファストフードチェーンのチキンの味付け、2番目は美容整形外科をさりげなく売り込んでいる。 ブログを書いているのは首都圏の金融コンサルタントの男性(42)。広告代理店から1本50〜200円の報酬を受け取り、月7000円前後の小遣いになる。商品の9割以上は使ったこともないが、男性は「商品へのこだわりが全くない。悪く書く理由がないでしょう」と意に介さない。 商品や飲食店を選ぶ時、まずネットで検索し、どんな評判が書かれているか、掲示板やブログをのぞく人は多い。広告と違って、不特定多数の人が自由に考えを書き込むネットの口コミなら、本音が聞け
「電子カルテのシステムが立ち上がらない」 昨年9月5日朝、外来患者の受け付け開始を控えた千葉大付属病院(千葉市)の各診療科から、高林克日己(かつひこ)・企画情報部長の電話に緊急連絡が殺到した。 原因はウイルスの感染だ。システムにつながるパソコン1200台がダウンした。カルテはバックアップされていたが、システムが動かず、診療科は投薬や検査の指示を書類で行わざるを得ない。診療は遅れ、4時間待ちの患者も出た。 発端は午前4時20分、看護師が人体図を探すため、中国の学術サイトを閲覧したことだとみられる。そのサイトには約60種類のウイルスが仕込まれていた。病院は大手メーカーの企業向けウイルス対策ソフトを導入し、メーカーが一括管理して最新版にバージョンアップしていた。それなのに感染したのは、「半数のウイルスはメーカーも把握しておらず、対応できなかった」(同病院)からだ。 結局、すべてのパソコンのウイル
教育評論家の尾木直樹さんが昨年11月、参考人として呼ばれた衆院青少年問題特別委員会で問いかけた。 「プロフ(自己紹介サイト)をご存じの方は」 約20人の委員のうち、手を挙げたのはたった2人。 「ユーチューブ(動画投稿サイト)はどうです」 今度は、ぱらぱらと5人ほどが手を挙げた。 プロフは、フォーマットに従い血液型や職業、メールアドレスなどを打ち込むと、簡単に自己紹介でき、それをもとにネットで友達を作る。ユーチューブは、利用者が撮影したり集めたりした動画を登録し、他の利用者が興味のある動画を検索して楽しむ。いずれも「中・高校生に聞いて、知らない子はほとんどいない」(尾木さん)サイトだ。 尾木さんが指摘したのは、それが時にはいじめの舞台装置になることだ。個人情報の含まれるプロフは、いじめの対象となった子供の顔写真が張られ、出会い系サイトに「援助交際希望」などと転載される。ユーチューブでも、教室
世界のインターネット人口は約12億人(2006年、国際電気通信連合調べ)に上り、この10年で15倍に拡大した。国境を越えて情報が飛び交う「ボーダーレス」化が進む中、ネット社会のひずみは海外でも顕在化している。各国の現状と取り組みを紹介する。 韓国 「実名制」効果は未知数 一般市民から芸能人まで巻き込み、インターネット上での個人攻撃や中傷で自殺者が出るなどの事例が相次いだ韓国は2007年7月、関連法を改正し、掲示板に書き込んだ人物を特定できる「制限的本人確認制」(インターネット実名制)を導入した。同時に、悪意の書き込みなどの被害通報があった場合、サイト運営者の判断で情報への接続を一時的に遮断できるようにした。 制度導入の背景となった事件は枚挙にいとまがない。情報産業省の説明資料などによると、05年6月、地下鉄の車両内に連れてきた飼い犬のフンを始末せず下車した女性の動画が公開されると、女性の
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