華やかな提携劇を繰り返す日立製作所や東芝に比べ、どちらかといえば“地味“だった存在の三菱電機。それが今や、FAの快走などで、負けず劣らず存在感を発揮している。 三菱電機は7月30日、2015年3月期第1四半期(4~6月)決算を発表した。売上高は前年同期比9%増の9106億円。営業利益は同73%増の593億円で、過去3番目の高水準だった。松山彰宏・常務執行役は、「国内では駆け込み需要の反動が見られたが、設備投資などの企業マインドは改善傾向が続いた。海外では欧州などゆるやかな景気拡大が続いた」と、その要因を説明した。 大幅増益の牽引役となったのは2部門。第1四半期の営業利益のうち、約59%を占める「産業メカトロニクス」と、約35%を占める「家庭電器」だ。 FAが好調、重電は低調 特に産業メカトロニクス部門では、FA(ファクトリーオートメーション)事業が、国内メーカーによる自動化の更新需要増加、