1. たぶん私の専門分野は社会学になるのだろうが、実は勤務先の大学では、1〜2年生に統計を教えている。これはこれで結構楽しい。 社会学と統計学は、ふつう思われているより、はるかに関係が深い。例えば、社会学の基本的な分析手法はM・ウェーバーによって形作られたといっていいが、その方法論に大きな影響をあたえた学者は2人いる。1人は新カント派の哲学者H・リッカート、もう1人は生理学者で統計学者のJ・フォン・クリースだ。著作でいうと、リッカートの『自然科学的概念構成の限界』(1902年)、v・クリースの『確率計算の諸原理』(1886年)である。 そして、これはきわめて現代的(アップ・トゥー・デイト)な問題でもある。2人の専門分野からわかるように、ウェーバーの方法論の形成は、文科系の学術と理科系の学術がどう関わりあうかへの彼なりの答えでもあった。向井守が『マックス・ウェーバーの科学論』(ミネルヴァ書房
社会学の方法的立場: 客観性とはなにか 作者: 盛山和夫出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2013/11/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (10件) を見る 現代社会の危機に,社会学はどのように応えることができるのか.ヴェーバー,デュルケム,シュッツなどの社会学方法論を検討しながら,現代社会が直面する課題にアプローチする学問的営みのあるべき姿を提唱し,社会学理論の再構築をめざす新たな挑戦. 1章 リスク社会における事実性と反照性 2章 社会的事実とは何か 3章 理念型という方法――ヴェーバーの「客観性」戦略 4章 シュッツにおける「客観性」の意味 5章 理解社会学の理論仮説――行為者と観察者 6章 弱い合理性の理論――強い合理性でも限定合理性でもなく 7章 階級の幻想 8章 公共社会学の理論構想 9章 事実/価値二分法の真実 10章 社会は反照的共同性からなる――社会
閉じた世界の論理を記述したい 『日常に侵入する自己啓発: 生き方・手帳術・片づけ』著者、牧野智和氏インタビュー 情報 #新刊インタビュー#自己啓発#片づけ ――本日は、『日常に侵入する自己啓発: 生き方・手帳術・片づけ』著者の牧野さんにお話を伺います。前著『自己啓発の時代』では、2010年ごろまでの自己啓発書について取り上げられていますよね。リーマンショック後の景気悪化や震災など、この頃から、社会情勢はまたどんどん変わって行きましたが、自己啓発の分野にも変化があったのでしょうか。 編集者さんにお話をうかがうなかで、幾人かがリーマンショック以降、より「本質的なもの」が求められているようだと仰っていました。ですが、自己啓発書全体のトーンが明らかにそれを受けて変化したという傾向は、さして観察できなかったように思います。男性向けビジネス書のトーンが一部強迫的になっているところはある気がするのですが
Xie, Yu. 2005. "Methodological Contradictions of Contemporary Sociology." Michigan Quarterly Review 44:506-11. ほぼ全訳してみました。論文中に出てくるHorowitzの批判というのは、アメリカ社会学ではけっこう大きな影響を持ったのでしょうか。実証研究をやる身としては、「定量的方法をはじめとする社会学の方法論における欠点にたいして、脅威を感じる必要はなく、むしろ研究デザインを改善するための挑戦とみなすべきである」という本論文の主張は、勇気づけられるメッセージになっていますね。 「現代社会学における文化的矛盾」という小論において、Irving Louis Horowitzは社会学の暗い姿を描いた。彼が描いたものは次のようである。(1)社会学は、知的な焦点や厳密さを失ってしまい、例えば刑
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The Annual of the Society of Economic Sociology XIX 67-74 1997年
青弓社ライブラリー 87 子どもと貧困の戦後史 社会一般 相澤 真一(著) / 土屋 敦(著) / 小山 裕(著) / 開田 奈穂美(著) / 元森 絵里子(著) 四六判 172ページ 並製 定価 1600円+税 ISBN978-4-7872-3403-2 C0336 品切れ・重版未定 奥付の初版発行年月 2016年04月 書店発売日 2016年04月25日 登録日 2016年03月24日 紹介敗戦直後の戦災孤児や浮浪児、復興期の家庭環境と子ども、高度成長期における子どもの貧困の脱出と、不可視化する経済問題――1950・60年代の社会調査データで当時の実態に実証的に迫り、新聞報道なども織り込んで、子どもと貧困の戦後を立体的に照らし出す。 解説2000年代後半から一気に問題化した子どもの貧困。日本社会における格差の拡大に注目が集まるなか、若者・女性・高齢者の貧困の問題や待機児童の問題ととも
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