関西生コンへの弾圧事件をめぐる、ジャーナリストの佐高信さんと大阪府豊中市の木村真市議の対談。これまで関西生コンが狙い撃ちにされる理由や日本の労働運動への分析が展開されてきたが、今回はさらに日本社会の”警察国家化”の進行に話が及んだ。 ――関生への弾圧や労働組合の衰退、働く人たちの運動への無理解……佐高さんは、こうした事柄の背景に「警察国家」への変質があるとお考えなんですね。 佐高:麻生太郎が首相になったことで、警察国家化に弾みがついたと思う。麻生太郎が首相の時、初めて漆間巌(うるまいわお)という警察官僚を内閣官房副長官に起用しちゃったんですよ。 それで、2008年9月に「麻生邸見学ツアー」がありました。活動家で作家の雨宮処凛と「素人の乱」の松本哉たちが企画して、麻生太郎の私邸を見に行こうって。あれで三人捕まっちゃうんですよ。 で、雨宮はリベンジツアーやるっていうの。「佐高さん来てくれ」って