金正男(キムジョンナム)氏の殺害事件で22日、マレーシア警察が北朝鮮の外交官や国営企業社員を、捜査対象として公表した。計画的に実行されたとみられる事件に、北朝鮮が国家としても関わった可能性も出てきている。警察は犯行グループの中での役回りの解明を進める。 警察が重要参考人と公表した在マレーシア北朝鮮大使館のヒョン・クァンソン2等書記官(44)は、昨年9月20日にマレーシアに入国したという。記者会見したカリド警察長官は、ヒョン書記官の事件との関与を問われ、「捜査に協力するよう求めるだけの根拠がある」と述べた。 英紙テレグラフ(電子版)は会見後、捜査幹部の話として「(ヒョン書記官は)事件全体を指導し、大使に報告を上げる役目を負っていた」と伝えた。 警察は、重要参考人の北朝鮮の…