「働き手不足の影響が、身の回りの生活にまで近づいてきていると感じます。このままだとどうなるのか、心細くなりますね」 東京近郊に暮らす68歳の女性はこの春、通勤に使っていた路線バスがなくなりました。女性が暮らす地域では、他にも福祉や買い物、美容など生活のさまざまな場面で“同時多発的”に働き手不足が進んでいました。実はこの傾向、大都市圏で特に顕著に現れ始めていることが見えてきました。「働き手不足」がこれまでの都市部の「当たり前の暮らし」に忍び寄っています。 (社会部記者 宮崎良太 佐々木良介 大西由夏 紙野武広)