2012年12月に始まったアベノミクス景気が、バブル期を超えて戦後3番目の長さになった。現在の景気は、安倍政権の経済政策が功を奏しているのか。 これについて日本経済新聞は、景気回復の実感が乏しいとして、その理由に潜在成長率の低下を挙げている。マクロ経済分析の問題であるにもかかわらず、金融緩和に触れていないのは不思議だ。 景気の動向は、内閣府が作成する景気動向指数によってみることができる。景気動向指数の一致系列指数によって、景気が改善または悪化しているかにより、回復期か後退期なのかが判定されている。 景気動向指数の一致系列指数としては、以下が挙げられる。 ・生産指数(鉱工業) ・鉱工業用生産財出荷指数 ・耐久消費財出荷指数 ・所定外労働時間指数(調査産業計) ・投資財出荷指数(除輸送機械) ・商業販売額(小売業、前年同月比) ・商業販売額(卸売業、前年同月比) ・営業利益(全産業) ・有効求