先日エントリ(本をあまり読まない中高生に薦めたい10作品(その1),本をあまり読まない中高生に薦めたい10作品(その2))を書いているときに思ったのだが,私がよく覚えている児童文学や絵本は,食い意地が張っているからなのか,料理やお菓子に関するものが多いようだ.そのような作品の中でも,今回は,私の大好きな作品である「チョコレート戦争」について書いてみたい. チョコレート戦争は,大石真による児童文学で,初版は1965年,いまだに人気のあるロングセラーである.そもそも,タイトルからして,小学生くらいの児童の心を鷲づかみするに違いない.チョコレート(ショコラ)といえば,酒飲みの私でも胸躍るような,そんなお菓子を思い起こさせる. そのような洋菓子の中でも,特にフランス菓子を扱う高級な洋菓子店,金泉堂(きんせんどう)が,本作品の主要舞台である. 金泉堂のお菓子は,舌もとろけそうなおいしさであるという.