イギリス議会下院で、終末期の患者が死を選ぶ権利を認める法案が可決され、法制化に向けて大きく前進しました。欧米では安楽死を法制化する動きが相次いでいますが、社会的弱者が死を選ぶ状況に追い込まれかねないなどと懸念する声も上がっています。 この法案は、イギリスのイングランドとウェールズで、余命6か月未満と診断された成人が、医師2人と法律や精神医学などの専門家からなる委員会の承認を条件に、医師が処方した薬物を服用するなどして命を絶つことを認めるものです。 20日、議会下院で行われた採決の結果、賛成314、反対291の賛成多数で可決されました。 法案は、上院が可決すれば法制化されますが、イギリス政府は、施行までには4年程度かかるという見通しを示しています。 欧米では、終末期の患者には尊厳を保ったまま最期を迎える権利があるとして安楽死を法制化する動きが広がっていて、フランスでも先月、同じような法案が議
