組込みRustや自作OSなどにおいて、従来言語より高い安全性があるとされているRustは注目される一方、Rustでも低レイヤー分野で頻発するメモリアクセスやインラインアセンブラなどでunsafeブロックが存在が多くなりがちです。 このunsafeブロックが多くなるので、結局Rustでこのような低レイヤー分野を触っても意味がないのでは?安全ではないのでは?という疑問が投げかけられることがしばしばあります。 筆者はTwitterや過去のブログで、組込みRustにおいてのunsafeとの付き合い方について触れていきましたが、内容としては分散していたので今一度この疑問に対するアンサーをまとめることにし、この論争に終止符を打とうと思います。 Rustにおけるunsafeとは そもそもunsafeとは何かというのはThe Rust Programming Languageのドキュメントにも詳しく書かれ