これまで、各電力会社は「原発の直近や直下に活断層はない」と言っていた。だが、それがウソだったことが、原子力規制委員会の調査で明らかになりつつある。 昨年末の活断層審査でも、東北電力・東通原発に敷地内に活断層の存在が認められた。ところがその後、この規制委の活断層認定に対する批判が噴出している。 東通原発が世間の注目を集めていたさなかの昨年12月26日、朝日新聞青森版にひときわ目を引く「規制委批判」記事が載った。規制委の審査結果に対し、「過去に政府の専門委員を務めた研究者から疑問の声が出ている」というのだ。 「(規制委の見解には)証拠があるのか」(遠田晋次・東北大学教授) 「100%活断層でないとの証明は(電力会社には)不可能。だが、規制委は証明できなければ活断層とする。もっと総合的に判断すべきだ」(山崎晴雄・首都大学東京教授) 東北電力は、原子炉建屋から数百メートルしか離れていないところで確