感染症診療の原則

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これまでの日本のインフルエンザ集団感染事例

2009-05-01 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
家族にインフルエンザが出たら誰かひとりくらいはすぐに感染することはよくありますね。なったあとに布団の中で「やっぱりワクチンうっとけばよかった・・」などと思うわけですが(--;)。

日本人全体のフルワク接種率は全体で30%、高齢者で50-60%(完全無料でない割には高いですか?)。
グラフをみると日本のフルワク量の推移はどんどん増えています。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/06/dl/s0618-9f.pdf

ワクチンに抵抗感が強いといわれる日本で、緊急に作ったワクチン接種を希望する人たちがどれくらいいるか・・というのも今後の話題のひとつです。
「予防内服も10日間指示通り飲むか疑問だ」とは講習で聞かれた声のひとつ。

毎年毎年インフルエンザは流行するわけですが、
ていねいなモニタリングと、感染症専門家の地味な日々の活動のおかげで予防や迅速対応がおこなわれています。

でも、病院や学校、家庭など、半径1メートルくらいの接触が密におこるところではよく集団事例になります。これは「インフルエンザ感染症」の特徴ですね。

2008/09シーズンに入院病棟で起きたA型インフルエンザ集団事例―千葉県
(Vol. 30 p. 75-76: 2009年3月号)
http://idsc.nih.go.jp/iasr/30/349/kj3491.html
<速報>夏季に大学で発生したAH3亜型インフルエンザウイルスの集団発生事例―岡山県
http://idsc.nih.go.jp/iasr/rapid/pr3433.html
<速報> 中国渡航後に肺炎を発症した患者からのインフルエンザウイルスA/H1N1型の検出-埼玉県
http://idsc.nih.go.jp/iasr/rapid/pr319b.html
<速報> 5月中旬に見られたインフルエンザ集団発生例-大阪府
http://idsc.nih.go.jp/iasr/rapid/pr3054.html

こういった過去の情報は病原微生物検出情報(IASR)にまとめられています。
http://idsc.nih.go.jp/iasr/index-j.html
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