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2024年12月5日木曜日

「ホワイトカラー消滅」。

「ホワイトカラー消滅」。


冨山和彦さんの著書。

「専門職大学でも中村伊知哉氏が率いるiU大学のようにイノベーションと起業を専門職と捉える先進的な教育機関が誕生している。」と紹介くださいました。

光栄です!


「少子高齢化による深刻な人手不足と、デジタル化の進展による急激なホワイトカラーサラリーマンの減少と人余りが同時に起こる社会に突入する。人手不足はローカル産業で生じ、人余りはグローバル産業で顕著に起こる。」

との認識のもと、本書はアカデミックスクール/G(グローバル)型大学至上主義からプロフェッショナルスクール/L(ローカル)型大学重視へ、を説きます。


G型L型の分類には特に文系の大学から批判も見られますが、ハーバードやスタンフォードのビジネススクールは正真正銘のプロフェッショナルスクール=超一流のL(ローカル)型大学と位置づけている点に注意。iUも超L型になりたい。


また、本書はリベラルアーツを全人格教育の基礎能力と位置づけて、言語(母語・英語)と数学を代表とします。

経済活動をするうえでの経済学・簿記会計・基礎法学・統計学。そしてデジタルを生きる上でのプログラミング言語、AI基本構造。これらが基本であると。


我が意を得たり。

iUのカリキュラムはシンプルで、

・ビジネス(経済・簿記会計・法・統計)

・デジタル(数学・プログラミングなど)

・言語(英語)

の3本柱。

きっちり冨山さんのいうリベラルアーツなのです。

その上にプロジェクトがありインターンがあり起業があるという実践型の構造。

しばしこの線で続けます。

2024年11月28日木曜日

学長くんのありがたいことば

■学長くんのありがたいことば


ちょっと先のおもしろい未来「ちょもろー」@竹芝で、iUが「iUtopia」を展示するにあたり、こうしてiUを作ったという学長くんのありがたい言葉をよこせと学生に言われ、書いた。ありがたく受け取れ。


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 超ヒマなのでブログを書いた。2017年4月「『デジタル超学校』を妄想してみた。」

 文理融合で既存の大学や研究機関の枠を取り払う。教員も研究者も学生も、産業界からの参加者も一体となって、サービスや商品の実装からビジネスや産業の創成まで。と書いた。世界にないモデルの種をまいた。

 

 学校法人・電子学園が「やろう」という。本気ですか。ただそんなパンクな大学を作るには産業界の協力が要る。ネットで呼びかけた。通信、IT、テレビ、広告、メーカ、映像、ゲーム。たちどころに30社集まった。ニーズあるんだ。じゃあつくろう。芽が吹いた。

 

 文科省を通すのはイヤ!になるくらい大変だった。けどへこたれない。2000年4月開学。コロナの雨が降っていた。教員の8割が産業界出身で4ヶ月インターン必修。全員起業の失敗大学を掲げた。この木なんの木きになる木、名前もしらない木。「iU」と名づけた。育て。

 

 4年たった。初の卒業生は希望者の98%が就職した。起業率は断トツ日本一に輝いた。連携企業は700社を超え、客員教授は1000名を超え、学生より教授のほうが多いコミュニティになっていた。この木なんの木きになる木、みたこともない花が咲いたかな。

 

 2025年、色の違う花を咲かせる。面白法人カヤック柳澤CEO、UUUM創業者の鎌田さん、いとうまい子さんなど新教授を迎える。世界初のeスポーツコースをつくる。宇宙・量子コンピュータ、医療AI、AIライドシェア、ウェルビーイング共創、グローバル・コンテンツラボ。新プロジェクトが立ち上がる。米英伊、トップ級の大学院が拠点を置く。みんなが集まる実がなるぜ。

2024年5月21日火曜日

10年前のデジタル教育反対論を振り返って

■10年前のデジタル教育反対論を振り返って

 

デジタル教育が定着します。GIGAスクールでPC1人1台、デジタル教科書も導入となり、学校のウケはよく、増強が求められ 子どもたちも当たり前に使っています。課題はあるけど、順調、世界的にみても成功でしょう。


でも10年前は、反対派からボコボコにされていました。反対の大半は「悪口」なので無視できたけど、反対「論」には反論していました。1人で反論していました。できるだけ冷静に反論していました。


あまりに反対論が多いので、整理して10の公開質問を投げたら、よけい火を吹いて、毎晩ツイートしていました。ちょいちょいまとめて、ブログにもしました。

 

「デジタル教育反対派への10の質問」

http://ichiyanakamura.blogspot.com/2013/03/10.html


「デジタル教科書反対! その1」

http://ichiyanakamura.blogspot.com/2013/09/blog-post.html


「デジタル教科書反対! その2」

http://ichiyanakamura.blogspot.com/2013/09/blog-post_18.html


「デジタル教科書反対!への質問」

http://ichiyanakamura.blogspot.com/2013/09/blog-post_21.html


「デジタル教科書にサンセイのハンタイなのだ」

http://ichiyanakamura.blogspot.com/2013/09/blog-post_22.html

 

ご覧のとおり、反対派は、頭が悪い。それはいい。当時、腹が立ったのは、反対するくせに本気じゃないことです。最後のブログの最後に、「「反対するポーズ派」は、55年体制がいつまでも続くのを望んで体制を維持した昔の社会党のようなもので、ぼくからみれば「形を変えた賛成派」であります。」としたが、本気なら本気で潰せよ、安全地帯で四の五の言って、それが足を引っ張ってるのが鬱陶しかった。


当時ぼくは、10年たったら振り返り、反対派に敗戦コメントを求めてやろうと目論んでいました。絶対勝つので。だいたい中途半端な人は、自分が主張したことを忘れているはずで、当時の反対論をどう振り返るのかを聞いてやりたかった。取り分け、学者や研究者や教育者や学校関係者や政治家など、責任ある立場の人たちには、足を引っ張った責任を問いたかった。


それから当方も時間がかかりました。学校教育法が改正され、教育情報化推進法が制定され、デジタル教科書の制度化とプログラミングの必修化が行われ、コロナが来てGIGAが実現するまで7年かかりました。


で、自分も年取って忘れてたのですが、10年たってました。当時の反対派はほぼ黙ってます。逆に、当時「慎重な研究を」とか「時期尚早」とか「なぜ1人1台にこだわる」とか言ってた研究者で、さも自分がデジタルを担っているように振る舞ってるひともいます。終戦直前に連合国に寝返って多幸感に浸るイタリア人のようです。

みなさん、いまどうお考えですか。当時の主張は間違っていませんでしたか。ツイッターのアカウントは全部残してるので個別に聞いてもいいのですが。

 


なぜ今こだわっているのか。繰り返されるからです。


社会運動たるもの、推進にしろ反対にしろ、いずれも社会正義で、正しいと考えて運動するのです。運動自体はたいていの場合、清らかで、いずれの立場も尊重されます。悪口を除いて。


デジタルの分野だけを見ても、その後も、海賊版対策にしろ、マイナンバーにしろ、ライドシェアにしろ、AI規制にしろ、何にしろ、賛否両論あります。


で、幸いなことにこの国は、たいていの場合、行政需要に沿って、民主的な手続きで、政策決定されます。


ところが、民主的なものだから時間がかかり、その積み重ねで、デジタル敗戦です。そしてその遅れをもたらして負けた側が責任を負わない安全な国であります。


いや、安全すぎやしませんか?ちょっとは発言の責任を取ろうよ。

と思う10年後なのです。

2024年3月5日火曜日

iUタテカン特区

■iUタテカン特区


1. GO PUNK

iUをタテカン特区にする。無念の京大タテカン文化をiUが受け継ぐ。

学長が叫んだはいいものの、学生諸君はキョトンとするので、学長が自分で作ってみた。

10枚。

 


2. 学長くんガチョーン

学長がタテカンを作る。

いかがなものか。

文科省から処分があるのではないか。

そうかもしれん!

あらかじめあやまっときます。

 


3.L'innovation et la création

イノベーションとクリエイション。

ゴダール風。

 



4.バキューン バキューン バキューン

ゴダール風その2。

(このタテカンは、ビリギャル作者 坪田信貴さんが10万円で購入されました。)



5.必死

必死のパッチ

を大阪出身の副学長が口癖にするのだが

必死のバッチ

と間違える職員が多いため

必死と書いたバッチを作って売っております。

1個100



6.学長たこ焼き500

学生が近所のたこ焼き屋さんとの共同研究で

学長たこ焼き 京風たぬき味を売っております。

6個500

 


7.キミたちがいてボクがいる

iU

You & I

チャーリー浜さんオマージュ。

 



8.失敗のすゝめ

全員起業。

だいたい失敗する。

失敗から学ぶ失敗大学。

 


9.超ヒマ社会をつくれ

AIをどう扱うか、各大学が方針を立てている。

iUの方針「AIの利用を推奨する。」以上。

AIに仕事をさせて、われわれは超ヒマになろう。

 


10.禁止することを禁止する!!!

数年前、京大がタテカンを禁止した際に、

出したかったけど出せなかったタテカン。

 


タテカン作りに当たり、

60年安保、京大 熊野寮の村上憲郎さん。

70年安保、東大 駒場寮の藤勝之さん。

iU超客員教授に監修をいただきました。

10.は村上さんご要望の一品です。)

これは第一弾。まだまだやりまっせ~

2024年2月20日火曜日

STEAM? まかせとけ。

■STEAM? まかせとけ。


日経こども未来経済フォーラム「DX時代における創造性を育む学びとは」。

女性4人におっさん一人。場違いなところに参加しました。

テーマはSTEAM。まずは自己紹介。

 


20年前から日本のさきがけとしてSTEAM活動をしてきたが、教育界はデジタルに後ろ向きだった。2010年から学校デジタル化の推進団体を小宮山宏・元東大総長や孫正義さんらと進めたが、教育界から反対を食らい、文科省のブラックリストに載ったりして、たいへんだった。

 

デジタル教育を推進する法律の策定やプログラミング必修化までに10年を要した。そしてコロナが来て、GIGAスクールで11PCが一気に実現した。デジタル途上国から一気に先進国になる希望もわく。しかしまたAIで場面が転換する。いまAI時代の「超教育」に取り組んでいる。

 

2020年、デジタルを駆使するイノベーターを生む大学iUを新設した。AIで世界の大学の半分がなくなるという予測もあるが、それでも求められるクリエイティブな場を作る。デジタルやAIで、知識を頭に詰める従来型の教育ではない、創造力を育む教育が幼児教育から高等教育まで実現できる大きな機会が来ている。



質問2つ。


1. GIGAどうよ?

文科省調査。先生はプラスの変化があると言い、今後に成果を期待している。

学習意欲が向上している、と評価されているのが重要。

日本の教育の最大課題は、他国に比して子どもたちが授業を面白いとも役に立つとも思っていない点。

デジタルの第一の役割は面白く役に立つと思えるようにすることで、成果は現れている。

 

地域格差もある。が、いずれ解消する。何より日本は世界との情報格差、デジタル格差が大きい途上国だったわけで、世界との格差が25年を一足飛びにして解消したのを喜びたい。

アナログでは世界に冠たる教育を築いた日本、先生方は優秀。

ここからデジタルで全国一斉に底上げする。

 

端末の更新コストが問題だったが、今般の補正予算で、全国の首長や教育長にも意見をもらい、国会議員たちにも力をいただいて、2600億円が組まれ、都道府県に基金が設けられることになった。ホッとしている。

 

次の課題は、家の情報化とAIとの向き合い方。

GIGA端末は家に持ち帰れていない。家庭のネット格差の問題。

4万の学校をどうつなぐか、から、子供のいる世帯1000万をどうつなぐか。

デジタル教育ユニバーサルサービス。

その中で、デジタルリテラシーも学び取っていくことが必要。

文科省の仕事というより総務省の仕事。

 

そしてAIをどう使うか。大学でも対応がバラバラ。

AIはデジタルに溶け込み使わざるを得なくなる。AIリテラシーが重要になる。

超教育協会は、全授業でAIを利用することを提言した。

iUAIの方針は「利用を推奨する」とわずか7文字にした。

デジタル敗戦の日本は、AI敗戦となるとチャンスはない。

 

Q2. 大人がすべきことは?

国はインフラに力を入れよ。

お金は公教育に投下する。文科省。

(企業への補助金は要らない。)

家庭のD化・ネット化。総務省。

AIやデータの利用を進める。デジタル庁。

これら関係省庁の連携が重要。つまり政治課題。

政権の第一テーマにしてもらいたい。

 

子供世代は自然とDX人材になる。問題は大人。

リカレントが重要だが企業はかつてのように社内で育てる余裕はない。

大学などと連携して育てる。

iU1000社と連携しているのも、それら企業の人材が学ぶ環境を作りたいということでもある。

 

リカレントとかリスキリングとか、働いて、また学校で一回学んで、というのは現実的ではない。

人生100年、変化し続ける時代、ずっと学び続ける、エバーラーニングの設計が大事。

大学も2年や4年で卒業じゃなく、1020年ずっといていいから学びたい時まなぶサブスクのような仕組みが必要。

 

それより先に、AI家庭教師が発達して、よいAI家庭教師を持つことが競争力を左右することになるかも。

AIにお金をかけられるかどうかの格差は決定的な格差になりそう。

なので「誰もがAIを使える」全員AI保証が大事。