【行かなきゃ ASP Episode11】「心を捉えて、何事にも囚われずトライしていく」──まっすぐ突き進む、ユメカ・ナウカナ?の想い
今月、セカンド・フル・アルバム『PLACEBO』をリリースしたASP。3周目となる個別インタヴュー企画の第3回は、ハッピーガールなユメカ・ナウカナ?が登場! 今回は、セカンド・フル・アルバムの全曲解説はもちろん、約半年間活動を共にしたナアユへの想いやツインズとの出会い、そして2022年の目標など、たっぷりと話を訊きました。ユメカ・ナウカナ?の肉声が脳内で再生されるほど、エネルギッシュなインタヴューをお届けします。
セカンド・フル・アルバム『PLACEBO』ロスレス配信中!
INTERVIEW : ユメカ・ナウカナ?
ユメカ・ナウカナ?の嵐のように降ってくる言葉が、素直な言葉の羅列であることに気づき、喋れば喋るほどどんどん彼女の虜になっていく。メンバーも変わり、セカンド・フル・アルバムもリリースし、新しいモードに入ったASPを引っ張るのは、間違いなく彼女だ。
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 東原春菜
写真 : 大橋祐希
しっかり意思を固めてここに来たんだなって
──秋ツアー〈MARCH of ROGUES〉は、どのようなツアーになりましたか?
ユメカ・ナウカナ?(以下、ユメカ) : 全国18カ所を回るのがASPとして初めてだったので、いろんな場所に行った実感があったツアーでしたね。夏の全国ツアー〈TOUR STARFUCKERS〉の最初の2公演は、ナアユちゃんがお休みでメンバー4人揃って回れなかったので、「秋ツアーでは、足並み揃えてみんなで頑張ろう」って言っていたんです。でも、途中でナアユちゃんの足の怪我もあって……いろいろ考えましたね。
──いろいろとは?
ユメカ : MCが上手くできなくて、本番ギリギリまでみんな泣いていました。とにかく〈MARCH of ROGUES〉は課題だらけでしたね。
──ライヴのあと、その課題についてメンバーと話し合いはするの?
ユメカ : ライヴの反省は、すぐメンバーとするようにしています。けど、MCはすぐに変わることができず、渡辺(淳之介)さんがおっしゃっていただくことが生かせなくて、〈MARCH of ROGUES〉はそのまま終わりました。でも、課題が見つかったことがいちばんでかくて、いい意味で悔しいツアーでしたね。
秋の全国ツアー〈MARCH of ROGUES〉@リキッドルームのライヴレポート
──最終日のリキッドルームでナアユさんが脱退されましたが、ユメカさんはナアユさんの脱退についてどう思っていますか?
ユメカ : 私は本当に、最後の最後までナアユちゃんが脱退してしまうことを信じたくなくて、リキッドルームが終わる直前まで「ナアユちゃんの意見が変わってもいいよ」という思いでやっていました。本当に辞めてほしくなくて泣きついて、「お願いだから辞めないでくれ」って何度も言ったんですけど、本人の意思は変わらずで。
──引き止めたんですね。
ユメカ : やっぱり私はあきらめきれなくて。ナアユちゃんのファンの方々って、「ナアユちゃんを真似したい」という人が多いんですよ。そういうのって彼女が作り上げたプロの意識やカリスマ性があったからできたことで。本当にASPにとって、すごく大きい存在だったから、いなくならないでほしいとずっと思っていました。だから悔しいですね。
──ナアユさんと入れ替わるようにツインズが入ってきましたが、ツインズが加入してどうですか?
ユメカ : 最高のふたりが入ってきましたよ。全く日本語通じないですもん。なんとも言えない感じがASPらしいなって思います。
──ASPにツインズが加入することは、いつごろ聞きましたか?
ユメカ : 渡辺さんから直接聞いたのが11月に入ってからでした。風の噂で双子が入ることを聞いたとき、「え!? 双子?」ってなりました。生きていて双子に合う確率ってなかなかないから、こりゃおいしい話だぞと思いましたね。
──ツインズと一緒に練習をしてみてどうですか?
ユメカ : ツインズと喋ってみると、「これは頭おかしいぞ」ってじわじわ思いはじめましたね。でも根は真面目で、しっかり意思を固めてここに来たんだなって練習中に伝わってきました。いまは、東名阪ツアー〈REDO BEGiNNiNG TOUR〉に向けて頑張っています。
──ツインズたちには、なんて声をかけていますか?
ユメカ : 歌と踊りは上手くなくてもいいし、そのうち付いてくるからっていうのを教えています。彼女たちも、上手くいかないことが多くて焦ってしまうと思うんですけど、「なにより大事なことは、楽しむことだよ」と言っていますね。